月例定例会・総会 (林会頭)-02



林会頭・1年目:2009年 7月に開催された定期総会から掲載します。




月例定例会 (2009年09月14日) 
在パラグアイ日本商工会議所 2009年08月定例会が8月14日(月) 12:00より内山田ホテルで開催開催された。 

1.林会頭挨拶
2.日本大使館経済調査専門員栗田優子様より御挨拶
7月17日に来パ。2年間赴任との事。

3.講演「グローバルビジネスで成功する秘訣」
メキシコヤクルト社長 春日カルロス

@ ご自身及びメキシコ日系人の略歴
・ 1897年、35人の日系人がメキシコの地へ入植(ラテンアメリカ初)。
・ ご自身は1930年入植のメキシコ日系2世。長野出身。
・ 第2次大戦中は、全てのメキシコ在住日系人がメキシコシティに集められたが、都会を体感する良い機会となった。
・ 一世は教育に力を入れた。特に日本語教育は毎日午後寺子屋で行われた。日本語と日本のしつけを教わって本当に良かった。
・ 当時の日系2世の大卒率72%。メキシコ人は2%。その為、諸団体の要職につく日系人が多かった。
・ 日系人の評価は正直・勤勉。どこの団体に入ってもまず会計を任され、その後2〜3年で会長などになる者が多かった。
・ ご自身は日墨協会会長として、御父上の遺志を継ぎ日墨学院を建立。要人子弟が数多く入学し、今では日本における東京大学のようなイメージの学校となっている。

A メキシコヤクルト設立の経緯
・ 当時の首相田中角栄の紹介で教育関係の要人と知り合い、その方よりメキシコヤクルト設立への投資を依頼される。
・ ブラジルへの視察旅行などを経て、メキシコヤクルトへの投資を決意。
・ 現在では一日320万本の売り上げ。ヤクルトレディを使った販売形態。
・ 彼女たちへのモチベーション付けのための授業講習(蓄財・人生計画など)をやっていることがきっかけで各地から講演依頼が来るようにもなった。

B 人間にとって大切なものとは
・ 価値観―育ち方、過去、歴史、習慣によって形成される。価値観の共有なくして、相互理解はありえない。
・ アメリカ、カナダの発展理由―移住者で出来た国→皆が平等、家族が共に働く。
それに対し南米は―征服者によって出来た国→何でもオレ一人の物。一人の富と数万の貧者で当たり前。お金が最高のステータス。これは、大きな間違いである。
・ 日本的価値観の大切さ。掃除、後片付け、約束を守る、時宜にかなった遠慮などは今後も受継いで行かなければならない。
・ いつの時代、場所でも子供たちには罪はない。悪いのは、愛情の足りない親、責任を人のせいにする大人たちである。親、先生、学校が共に愛情を持って教育に携わらなければならない。
・ 花があるには枝があり、枝があるには根っこがある。その見えない根とは我々の先祖である。常に感謝の気持ちを忘れず、先祖を敬わなければならない。

C 質疑応答
「全米日系人協会設立について教えてほしい」
・ 留学で上智大学に在学中に、国際見本市で見かけた浮き輪に目をつけた事がきっかけで、卒業後その浮き輪製造会社に入社。その後、メキシコで自身の浮き輪製造会社を立ち上げ、メキシコ五輪の際に巨大五輪マークバルーンで大成功する。その頃より、ポリティカの世界に入り、日系50年アメリカ大会の際に、メキシコ代表として渡米。その時の親交が元で、次大会は南米で開催され、全米日系人協会が設立されるに至った。横の親交は非常に大事である。

「南米人はどうして謝らないのか」
・ 殖民地時代、スペインは刑務所に入れられていた罪人たちを大陸に送り込んだ。彼らはインディオとの間に子を設け、宗教的理由から子供(罪の実り)を放棄。母子中心家族の始まり。カトリックにより我慢を押し付けられ、我慢していればいつかは良くなるという思想を植えつけられた。
・ 金は返さなくて当たり前。取立てに行くと逆に怒る。子はねだるのが上手になり、母は子供が言いつけを守らなくても、無事に戻ってくれば、より一層の愛情表現でもって子を迎え入れた。→ラ米では遅く着くことが美徳とされる。
・ 殖民地時代、主人の大事な花瓶を割ったとする。正直に謝れば、むち打ちなどひどい刑罰が待っている。その為、割れたことを隠したり、知らない振りをする事が当たり前になった。正直に謝るほうが馬鹿をみるという考え方。

「パラグアイ日系人の特徴は」
・ 働き者、日本語がうまい。
・ 反面、内陸国と言う事もあり井の中の蛙になりがちである。より一層の国際化が求められる。輸入するばかりではなく、パラグアイ独自の物を輸出していくべきである。

「今後の世界経済の動向について」
 ・ 米国は大国であるので、ある程度楽観的に見ている。メキシコに限ると、出稼ぎ者からの送金減少や停止、出稼ぎ者の帰国、不安定な石油価格などが深刻な問題である。昨今は経済がグローバル化し多様に絡み合って相互に作用している。落ち着いて動静を見守ることが肝要である。しかし、結局我々はそれぞれの場所で生きていかなければならないのだから自分たちの出来ることを地道にやっていくことがもっとも大切である。

4.連絡事項
 @ ホームページが出来上がっており、近日中にアップロード予定。従って、HP用会社情報を未提出の会員は早急に事務局までお送り願いたい。
 A 豊歳新大使、松尾新大使の壮行会及び、田岡大使の慰労会を予定している。詳細決まり次第追って連絡。



(写真:栗田優子さん)



(写真:カルロス春日さん)



(写真:定例会の様子-01)



(写真:定例会の様子-02)



月例定例会 (2009年08月12日) 
在パラグアイ日本商工会議所 2009年08月定例会が8月12日(水) 12:00より内山田ホテルで開催開催された。 

1.林会頭挨拶

2.講演「最近のパラグアイの治安状況について」
在パラグアイ日本国大使館警備担当大沼書記官

@ 国外情勢
(1) 爆弾テロ事件
・ 爆弾テロは9.11以降、各国とも警戒取り締まりが厳しくなり、減少傾向にある。
・ 反面、外国人(主に中東系)による直接テロではなく、現地の反政府分子などをリクルートして、テロを実行させるという、いわゆる「ホームグローン」型の犯行が増加している。
・ ブラジル・アルゼンチン・パラグアイの三国は「セーフへブン」と呼ばれる、テロのない安住地帯ではあるが、国境地帯など、テロリストの潜伏先になりやすい地域もあるので、引き続き米国による監視は続いている。・万が一テロの現場に遭遇したら…身を低くして逃げる→2次、3次爆発の危険があるので現場には近づかない→その際、ハンカチ等(出来れば濡れた物)で口と鼻を覆い、有害物質を吸い込まないようにする。
(2) 自然・環境保護団体の抗議示威活動
・チリなどで捕鯨中止を目的とした抗議活動が毎年10〜2月ごろ行われる。マスコミ等を引き連れ、日本人をターゲットに撮影行為などが行われることもあるので注意が必要である。パラグアイは内陸国であり、宣伝効果が薄いという点からも、このような活動は今のところ見られない。
A パラグアイ国治安状況(主に国家警察の現状等)
(1) 発足・人員
・ 1993年7月国家警察発足
公称人員2万人。警察官(捜査取締り)9千人、事務職員3千人、警備員8千人。
警備員には警備専門要員の他、警察病院の医師なども含まれる。歯科医の登録人数300人など不可解な点あり
・ 警察官になるには、警察学校を卒業する必要がある。他の公務員とはこの点が決定的に違う。
(2) 給与・制服・装備・休職
・ 給与…500ドル位(30歳、上級警察官、妻帯者手当て込み)
・ 制服、拳銃を含んだ装備一式はすべて個人負担で購入する。そのため、銃の種類などはまちまち。弾丸まで予算が回らず、弾丸無装填の銃もよくある。
・ これら装備一式をそろえる金のないものは、警察の融資課や共済組合で借金をして購入費に当てる。この為、元々家が裕福である者など以外は万年借金状態の者がほとんどである。
・ 24時間勤務で副業を持つことが難しいため、休職して出稼ぎをする制度がある。その間、一般企業などで働き、期間満了後復職する。
(3) パトカー・バイク・無線機
・車両は全体的に不足しているので、市中心部などに重点的に配備。
・ ガソリンの支給なし→管内のガソリンスタンドの警備と引き換えにガソリンを分けてもらう。ガソリンの調達状況で、その署の署長の力量が判断されるようである。
・ 最近911が設立された。日本の警視庁のようなもので、他の警察よりも信頼感がある。車両なども補充されており、機動力もある。
(3) 懲戒免職
・ 毎年100名ほどの警官が懲戒免職になる。去年8〜12月には200人が免職になった。しかし、警察組織内に警察監査委員会というものがあり、ここに被懲戒免職者は必要書類を提出し、審査に合格すれば、再度、同待遇同ポストに復職することが出来る。結果、ほとんどの被懲戒免職者が復職しているようである。
(4) 留置場・刑務所
・ 常に定員オーバー状態。4畳半ほどの広さの部屋に8〜10人。夜も横のなることは不可能。
・ 反面、有力犯罪者は豪華個室で、携帯電話を持ち、外部との通話自由。刑務所内から犯罪を指揮しているようである。
・ 逮捕しても実際には留置場に入れない場合もある→留置場の不足、合法的自宅待機(ほとんどの場合逃走?)、現場にいた関係ない人々も十把ひとからげで捕まえてくるため。
(5) 警察官のやる気
・ 待遇改善がないので、モチベーション低下。
・ 警察には第一次捜査権がなく、全て検察と裁判所の指示で捜査活動を行う。そのため、敏速性にかける。指示がない為、現場で無罪放免などのケースもあるようだ。
(6) その他治安状況
・ 強盗、殺人増加
・ 最高裁爆弾事件→この事件の爆弾は大した物ではなかったが、この事件に触発されて、偽装爆弾事件などが増加した。
・ EPP(パラグアイ人民軍)の活動には裏づけがなく、単なる農民集団であるようだ。現在30名逮捕、20名指名手配中。
・ 女犯罪者マグナ・メサ逃走中。EPPなどより危険度が高いのではないか・
・ 大統領がルゴになってから、一般民家への強盗事件が若干増加した。
・ 今のところ日本人を狙い撃ちにした犯罪は起こっていない。
・ パラグアイの体感治安状況は悪くなっているように感じるが、他の中南米諸国に比べてまだまだ安全な国である。金品豪華アクセサリーなどを付けたり、大きな荷物を持って、いかにも旅行者風体で裏通りを歩かない等の基本を守っていれば、ある程度の危険は避けられる。
・ 犯罪にあったら必ず警察に届け出ましょう。
(7) 質疑応答では各会員の体験談なども交え、活発な意見交換がなされた。警察組織の体質改善には、まず、パラグアイ全体の基本的な教育の質の向上からはじめ、チリの警察組織を模範とした警察学校の改善など、人材育成面での問題が指摘された。また、その為にはパラグアイの公務員体制全体の抜本的改善も求められるとの意見が出された。
3. 林会頭閉会挨拶
以上をもって8月定例会は盛況のうちに閉会した。



(写真:定例会の様子-01)



(写真:定例会の様子-02)



(写真:大沼さん)



定期総会 (2009年7月15日) 
在パラグアイ日本商工会議所2008-2009年度定期総会が開催された。

日時:2009年7月15日 (12:00−14:00)
場所:内山田 別室

議案

第一号議案
2008〜2009年度総会議事録署名人を二名指名する件、署名人に前山栄一、横山章が推薦され、全会一致で承認された。

第二号議案 前総会の議事録承認
前回議事録署名人、現財務担当伊賀上知雄が前総会の議事録を朗読、全会一致で承認された。

第三号議案 2008−2009年度事業報告
総務担当鈴木敦不在(委任状提出済み)に付き、財務担当伊賀上知雄が2008−2009年度事業報告を朗読した。2008−2009年度は以下の会合が催された。報告内で各会合の具体的内容も説明され、全会一致で承認された。
総会1回
定例会9回
懇談会5回
報告会3回
懇親会(忘年会・夕食会)1回
歓迎・送別会2回

第四号議案 会計報告
財務担当伊賀上知雄が前期と今期を比較した2008−2009年度決算報告を朗読し、全会一致で承認された。

第五号議案 監査報告
監査役員会(森谷不二男・武藤崇両監査役にて構成)は2008−2009年度事業報告書並びに決算報告書、現金、銀行預金帳、証拠伝票と伝票の付け合わせを監査し、正しいものと認めた、との報告が監査役武藤崇により行われ、全会一致で承認された。

第一動議案 役員改選
総会議長、会頭林英二郎より、2009−2010年度役員人事は、慣例に従い会頭の一任による決定で良いかとの動議が出され、本動議及び動議内容ともに全会一致で承認された。

C 質疑応答
監査役森谷不二男より、当会にもIVA(付加価値税)の支払い義務があるのではないかとの質義があった。これに対し、財務担当伊賀上知雄より、取り急ぎ当会担当会計士にその義務があるかについての調査を依頼し、回答するとの応答がなされた。

以上にて、2008−2009年度定期総会は閉会した。



(写真:定期総会の様子-01)



(写真:定期総会の様子-02)