月例定例会・総会 (田中裕一 会頭) 一年目



2006年 7月に田中裕一氏が会頭に選出された。



月例定例会 (2007年06月27日) 
在パラグアイ日本商工会議所 2007年 4月定例会が開催された。
日時:2007年06月27日(12:00−14:05)
場所:内山田 別室

田中裕一会頭挨拶:
今回から品質・生産性センター強化計画プロジェクトの専門家として滞在されている土屋茂機さん、矢口宏一さん、中島修さんのご三方に新たに特別会員として参加していただく事になりました。今日は矢口さん、中島さんのお二人が出席されています、後ほどご挨拶をいただきたいと思います。さて、会議所が取り上げる大きなテーマの一つといたしまして、牛肉、鶏肉、豚肉などの肉類の日本への輸出を考えております。日本におきましては国民の間で食の安全が大きな関心事となっておりますが、主要輸入先である中国からの産品の中には残留農薬など数多くの問題が見つかっております。このような状況の中で食料基地としての南米が注目されています。既にブラジルからは鶏肉などの輸出が大幅に拡大する中で、パラグアイにも大きなチャンスがあり、肉類を日本向けに輸出出来るのではないかと考えております。今回の定例会では肉類の中でも特にパラグアイの重要な輸出産品となっている牛肉を取り上げます。まず林総務からは先週サンパウロで行われました和牛の展示会の報告、そして現在パラグアイの肉類の輸出をパラグアイの牛肉生産の現状と将来に関してコントロールウニオンのビクトル・メディナ氏にお話を伺うことになっております。講演終了後には大使館から宍戸書記官もご出席いただいている事でもあり、将来日本へ輸出を実現するには何が必要でどのようなアクションが出来るのか時間を取り自由討議を行いと考えております。

新規特別会員・矢口宏一氏、中島修氏(JICA品質・生産性センター強化計画プロジェクト) 挨拶
(1)中島 修 氏
パラグアイの中小企業コンサルタント人材の育成の為にJICAの専門家として派遣されてきました。分野は販売、マーケティングです。この3月まで関西の大手家電メーカーにて20年以上に亘り中南米向けのマーケティングを担当していました。5月に赴任し一ヶ月半程経ちようやく生活にも慣れてきたところです。会員の皆様でマーケティング等、相談事案ありありましたら出来る限りのことは協力させて頂きます。今後とも宜しくお願いします。
(2)矢口 宏一 氏
品質生産性センター強化計画プロジェクトの業務調整員の矢口です。パラグアイには通算8年間おりました。最後に滞在したのは約10年前でしたが、パラグアイも以前と比較して少しずつ変わってきている様な気がします。当該プロジェクトには隣の中嶋専門家の他に、土屋リーダーがいますが、丁度今日は講義があってこの会に出席できず、皆様にくれぐれも宜しくお伝えして欲しいと言付かって参りました。今後とも宜しくお願いします。



(写真:新たに参加された矢口宏一さん、中島修さん)

講演-1 林英二郎氏(ブラジル和牛展示会に出席して)
6月19日から23日までサンパウロで開催されたFEICORTE(サンパウロ州政府主催)という第13回畜産物品評会を見学に行った。この中でブラジル和牛生産者協会主催の「第1回和牛品評会」が行われ日本から武田正吾さんが審査員として出席された。武田氏は北海道在住で米国に和牛を紹介した本人でもある。品評会では43頭が出品され武田氏による審査の後午後には和牛生産者によるセミナーがあり大盛況であった。夜には競売がありメスの準チャンピオンが27,000ドルで落札されるなどブラジルでも和牛に対する感心が高まっている事が感じられた。和牛協会の飯崎会長はブラジルでの品評会開催が和牛普及の第一ステップと位置付け今後生産された肉の格付けをする協会を作り質の向上と品質の確保に努めて行きたいと話された。 現在ブラジルでは和牛F1(交配種)、純粋種も含め約1万頭が飼育されている。チリは23,000頭、ウルグアイ18,000頭、アメリカ10,000頭、オーストラリアでは80,000頭が飼育されており南米ではチリが断トツである。 チリは口蹄疫清浄国なのでアメリカ、ヨーロッパはもちろん日本へも直接 輸出ができるので今後輸出量を増やすのに頭数を増やす努力をしている。パラグアイでは私だけが和牛生産しており生産量では他国に太刀打ちは出来ないが品質を向上してサシの入った良質な和牛肉を生産して行きたい。



(写真:林英二郎さん)

講演-2 ビクトル メディナ氏(コントロール・ウニオン社) 「パラグアイの牛肉生産の現状と将来」
1.牛肉の通商状況
○近年、食肉分野での変化が世界規模で現れている。
○消費量が増えたのは、「一人当たりの収入の増加」「都市圏での人口の拡大」「食肉の相対的価格の変化」によるもの。
○その消費パターンが変化してきている。牛肉の消費量が1990年から2000年の間伸びが小さいのに対して、鶏・豚肉の消費が増えて来ている。(鶏55%、豚21%)
○メルコスール、中でもチリのケースでは、鶏・豚肉分野の赤身の需要に適応することや、同時に生産分野において、大量生産でコスト削減を図り、新製品の生産や改良に高技術を導入した。また鶏・豚製品の均質性の確保と供給の安定を図った。
○しかしながら消費者は健康志向による食文化の変化から低脂肪製品を好むようになり、白身は赤身よりヘルシーに見える上、安く購入できることから次第に鶏・豚に手が伸びるようになってきている。
○各国国内での政策や、貿易での煩わしい手続きのハードルが低くなったこと、運搬面でのコストが安くなったこと、新製品開発・梱包の改善によって、世界規模において牛肉の生産改良は国際貿易を活性化した。従って、輸出が1998年−2000年の間で17%伸びている。
○輸出分野において米国への輸出の増加やヨーロッパ向けの減少、日本や中国などのアジアやメキシコにおける食文化の転化が強いことから影響は多かれ少なかれ目立ってきている。
○メルコスールは全体で2億7,500万頭の食肉牛を保有する世界最大の牧畜地域であるが、未だに世界での知名度が低い国が多くある。パラグアイのような国もその一つである。

パラグアイ事情
パラグアイ面積は約40,675,200ヘクタール
その中で25,000,000ヘクタールが牧畜面積。
9,935,422頭の牛を保有
屠殺率:屠殺のことを指す。パラグアイでは14〜16%。数年前までは14%だったが今では16%になっている。

2.パラグアイ牧畜地分布

分布

面積(ヘクタール)

面積(%

自然の土地

12.626.004

50

利用地

4.040.321

16

原始林地帯

7.070.562

28

沼沢地、その他

1.515.121

6

全体

25.252.008

100


(原始林の78%はパラグアイ西部地域にある)
84%の牧畜地は農作業に対しては適していない。
西部地域には原始林地帯の割合が高い。この地形の割合は牧畜事業展開上で重要なポイントとなってくる。

オペレーション

Hacienda

重量 Kg

価格(グアラニ)

トータル

A

40 NOV

403

4.400

1.773.200

B

40 NOV

380

5.000

1.900.000

C

40 NOV

215

8.700

1.870.500


3.2006年の屠殺の分布
○経済・衛生面などの関係上、パラグアイでは2001年から状況が変化し始めた(国際市場、SENACSAによる国内その他重要機関の要請による変化)。
牛肉商品化の3タイプ
・ 牧場での購入
・ 競り市での購入
・枝肉(冷凍)での購入

〜売り手側からの視点〜

オペレーションA:牧場での購入

農牧の変化・狂牛病などパラグアイでの状況の変化は例のように受けられる。

農場Hacienda

総重量Peso bruto

 正味重量(4%)Peso neto (4%)

Kg/グアラニー Peso Gs por Kg

1頭あたりPo

r Cabeza

40 novillos

肥育去勢牛

420

403

4.400

1.773.200


長所:価格相場がわかる
   牧場で牛を渡すことで、牧場から先(外)でのリスクが無い
短所:集金が長期的
   市場による徹底的な分析、売り手・買い手の付き合いや信頼が必要となってくる。
   計量士もしくは計量器がない場所がある。

オペレーションB:競り市での購入 

重量

Peso

最終重量 Desbaste

枝肉

Peso Final

Kgあたりの金額Precio por Kg

1頭あたりGS Por Cabeza

420

10%

380 kg

5.000 GS

1.900.000

 

コミッション

1.5%

 

28.500

 

付加価値税

10%

 

2.850

Gastos

Flete運賃

400Km

 

92.000

 

COLCAT

 

 

1.500

 

Sub-total

 

 

124.850

 

 

 

 

1.775.150


colcata;牛泥棒対策の負担金
長所:公での競売により価格が明瞭
   即払い、確実性、
   多様な買い手
短所:セリ市場への搬入までに問題が発生する可能性がある(事故、天候による道路閉鎖)、価格の不安定さ

 

オペレーションC:枝肉での販売

生体重(kg

Rto. %

歩留まり率

Peso Final

枝肉kg

枝肉GSkg

1頭あたりGS

Por Cabeza

420

51

215

8.700

1.870.000

Flete(運賃)

 

 

 

92.000

COLCAT(負担金)

 

 

 

1.500

Sub-Total

 

 

 

93.500

 

 

 

 

1.776.500


長所:最良価格
短所:売り手がリスク負担
   分割払い

3つのオペレーションの結果

オペレーションA:牧場での購入   1,773,200  

オペレーションB:競り市での購入  1,775,150

オペレーションC:枝肉での販売   1,776,500

4.食肉の輸出先
アルバニア、ドイツ(※)、アンゴラ、オランダ領アンティル諸島、サウジアラビア、アルゼンチン(※)、オランダ領アルバ、バーレーン、ベルギー(※)、ボリビア(※)、ブラジル、チリ、中華人民共和国(※)、コロンビア、象牙海岸、デンマーク(※)、エクアドル、エジプト、アラブ首長国連邦、スペイン(※)、フランス(※)、ガーナ、赤道ギニア、香港、インド(※)、コモロ諸島、イスラエル、イタリア(※)、ヨルダン(※)、大韓民国(※)、クウェート、レバノン、マレーシア(※)、モルダバ、メキシコ(※)、モザンビーク、パレスチナ、ペルー、ポーランド(※)、ポルトガル(※)、プエルトリコ、カタール、コンゴ民主共和国、ロシア、セネガル、南アフリカ、タヒチ、トルコ(※)、台湾、タイ(※)、ウルグアイ(※)、米国(※)、ベトナム(※)
(※): 副産物(内臓、皮など)

5.優先市場
○チリやブラジルが重要な市場ではあるが、パラグアイの戦略としては他のより価値の高い市場に注目して行くべきである。
○途上国での需要増加は取引増加の基本的な要素となるが、その国(途上国)の市場が次第に強くなったとしても、現存の強大市場が大きい国にさほど影響を与えない。
○アジア市場は価格がとても高く、衛生面で壁が大きくのしかかってくるだろうし、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカのような昔からの供給国との厳しい競争をしていかなくてはならない。
○パラグアイはヨーロッパ、アメリカ、メキシコを考慮しなくてはならない。

〜生産をどのように差別化するか〜
質と自然性のコンビネーション
質 -牧草による肥育仕上げ
自然食品 -ホルモン、抗生物質なし
     -健康管理
     -環境・家畜管理

〜付加価値のための道のり〜
○優先市場における需要と消費者の調査
○顧客ニーズを満たす「強み」、食肉の差別化のためのメカニズムを進展
○需要に応じての供給体制の確立
○認証プログラムの進展
○国際規格での承認
○プロモーションと銘柄の格付け(地位)

〜パラグアイの畜産業者の将来〜
今までは一度もこの地域の畜産業者にはチャンスというものが無かった。今はチャンスではあるが、激しい競争が続くと予想されるし、先進国での消費者の要望に応じて生産されるものだけが、より価値のあるものとされ、将来において成長・拡大が見られるものとなる。

6.パラグアイの食肉市場
○チリからパラグアイの輸出は2003年1月から11月の期間で、前年の同じ期間と比べ3.5%減少。
○同じ期間で、パラグアイからチリの輸入が49.6%の減少をみせた。
○39.1%の貿易が縮小し、その結果68.9%貿易収支の赤字が縮小した。

〜ワクチンと牧畜業者〜
○隣国の口蹄疫対策の枠組みの中で、SENACSAは113,647人の牧場主が保有する牛の9,832,932頭にワクチン接種や査察を行った。(第一回、第二回予防接種期間平均で)
○また同プログラムの下、口蹄疫抗体レベルを探知するため2006年に免疫学サンプリングが実施され、それは口蹄疫ワクチン研究所を通して予防接種キャンペーンを評価するためのものである。分析された270人の牧場主から得た3,355のサンプル結果が2007年1月中旬に明らかになった。

7.2006年には食肉輸出において66%の収入
前年に比べ牛肉の輸出量は24.15%増加した(情報源:SENACSA、2006年1月1日〜12月22日まで)
2006年では490d輸出された。アルゼンチンとブラジルで口蹄疫が発生した後、チリとロシアからの需要が増えた。パラグアイの食肉輸出市場は31ヶ国あり、そのうちでもロシアが主要な買い手である。またロシアに次いでチリが続き、チリは2006年の同期間で牛肉31,310dが約1億800万ドルの価格で購入した。国際市場ではチリはパラグアイ肉をトン当り3,453ドルで購入する主要市場の一国である。

8.2006年の牛肉輸出
○11月にパラグアイ政府は国内需要を満たすためにアルゼンチン肉の輸入を許可した。この措置は国外市場へ肉が輸出されたことにより国内市場でのいくつかの肉の部位が高騰した事に対応した措置である。
○この状況(肉の値段の高騰)は2006年のパラグアイ経済の高インフレになった大きな要因の一つである
○ 消費価格について、2006年上半期は徐々に反落する傾向にある。
○2006年下半期後半に再度価格が上昇に向った。
○下半期では全てのものにおいて値段が上がったわけでなく、牛肉や蔬菜の値段が集中的に上がった。

9.チリはカニンデジュ県の牧畜業者に対する衛生面での制裁を解除するかもしれない
○チリ厚生機関はカニンデジュ県に対して肉の輸出を制限している。カニンデジュ県ではチリに食肉を輸出できる牧場が22箇所登録されており、制裁前はこの区域から全体の10%が輸出されていた。この制裁は2007年7月には一部解禁(22箇所のうち8箇所の解禁。残りは再検査が必要)する見通し。解禁の背景としてカニンデジュ県が厳しく口蹄疫ワクチンを接種したことで、チリからの見直しがあった。
○最近行われた検査では、チリ検査チームが冷凍庫を監査するなど公衆衛生面での検査が厳しく行われた。この検査目的は主にチリがカニンデジュの肉を発送許可するかどうか詳細に現地調査することである。
○2005年10月、口蹄疫が報告されたブラジルのハポラ市やエルドラド市から近いということからチリでは「安全性」という理由でカニンデジュの牛肉に対して市場を閉鎖していた。
○チリ技術者は広域に渡って(パラグアイ−ブラジル間に)自然障壁が無いため、ブラジル側まで口蹄疫が蔓延していると宣言し、そこで近辺の県に潜在的な危険があると考慮した。
○パラグアイの面積は404,975平方キロあり、その中でもパラグアイは気候や土地、植物の違いのある東西に分かれており、大部分は牧畜として使い道がある。
○パラグアイは大きく分けて東西二分されているが、細分すると14箇所の自然地域に分けることができる。
○パラグアイでは1970年ごろから徐々に放牧頭数が増えている。つまり1971年ごろは450万頭、1985年ごろはおおよそ700万頭、91年は761万、2000年で950〜1000万頭と、その期間で43〜55%の増加率を見せている。
○上記増加率はこのまま維持されるとは考えられず、将来減少すると思われる。
○一方で、アルゼンチン及びウルグアイにおいては人口の伸び率が牛の放牧頭数の伸びを上回っている。パラグアイとブラジルではその人口の伸びと頭数の伸びはほとんど同じである。この増加はパラグアイ北東部(パラグアイ川を挟んで東側)とチャコ地方(川を挟んで西側)西南部においては集中的な森林伐採を通して新しい牧草地を開発してきたことが理由としてあがる。
○1981年では牧草地が100万ヘクタール近くあり、1991年には231万ヘクタールあると報告されていた。1994年に328万ヘクタールまで登りつめた面積は今もなお増加している。
○牧畜はパラグアイ東部では*セブ種が多く、チャコ地方ではセブ種とヨーロッパ種の交配種が多く見られる。セブ血統の割合が減少傾向で、ここ数年で加速化しており牛の品種は著しく良くなってきている。

10.生産の特徴
○食肉生産の大部分は中規模及び大規模なものであり、国内牛の90%以上がコントロールされている。
○この牧畜業において資本は土地が大部分であり、経営規模においては多様性があるが、その(土地の)使用法は大体粗放的である。
○先進技術を適用することはあまり見られず、粗放的・伝統的方法で生産されているというのが一般的である。
○前述したように、1960年から牧草地の種まきの為にそれまで湿地の利用や半乾燥地のような熱帯林の森林伐採の増加が見られるが、殆どのケースにおいて(開拓した所の)管理が未だに不十分である。
○1970年から生産が飼育と肥育の分野別に増加していて、それは特に、パラグアイ東部の最善の土地で行われ、またチャコ地方と東南部は飼育が盛んである。

11.技術の創造と移転
○この分野(技術創造と移転)に従事する公・私の機関が多様にあり、1990年代から農牧省は研究と普及を目的に新しい視点から牛種と交配、生産、牧草利用や除草管理などの研究が試験所などで再び行われ始めた。
○ CEAや飼育協会などのような団体以外の試験所は、昔に比べ推進する力が衰えている。
○情報の絶対量が不足しているので、生産者と国の組織が一丸となって情報を提供していく必要がある。このような情報が、隣接国の類似する生態系の地方に、(その適応する生態系の)牧畜試験所が進んだ技術の導入と有効利用の促進を生み出して行くかもしれない。これは既に*IICAによって提案されているが、散発的に生産協会やメノニータに採択されるだけである。
(*IICA…和名は米州農業協力機関。南米の国際的な組織である農業強力機関である。)

12.牧畜の生産性
○他国の類似地域の最良牧畜業者に比肩しうる優れた生産者が一部には見られるが、全国での仔牛産出平均は45〜50%といったところ。
○屠殺率は14%前後、年間での成牛死亡率は2%近く、妊娠から離乳するまでの損耗は10%程度、0.5歳〜2.5歳の間に市場に出せる。
○生態系の異なる地域ではこれらの数値には大きな変動がみられる。
屠殺牛の平均体重が360kg、枝肉の場合、メスで169kg、オスで209kg。年間消費一人当たりが32〜35kg。
○生体重量1kgあたりの生産コストはメルコスール諸国間では一番低い。現在までその状況が続いている。

13.マーケティング
○次第に、競り市や牧場(主にバイヤーが集まって競売する牧場)でのマーケティングが重要になってきている。支払いは一般的に7日程度で、屠殺用の30%はこれらの競り市場で取引きされて、残りは私的に商品化されている。
○全体の45%近くが冷凍して売られている。
○近年、年間で3万d近くの冷凍肉、冷却処理を施した食肉、骨付、骨無し、が輸出された。
○パラグアイ肉の大部分の買い手はブラジルとチリであり、ここ数年で輸出が激増している。2000年では4万2000dの肉が輸出され、そのうち21,877dがチリへ回り、約18,000dがブラジルに輸出された。

14.牧畜生産が影響される要素
要素は2つに分けられる。A)牧畜業界自身にかかわる B)社会経済全体に影響

15.牧畜企業の特有要素
○牧畜の大部分-国の(50%以上が牧場主の1%に属している)が粗放的な経営をしており、管理の基本的な基準を適用している牧場は多くない。牧場の大部分では牧場主が住んでおらず、管理の決定の殆どが現場における屠殺・精肉に熟練した管理人か作業主任の手に委ねられている。しかしながら彼らは牧場を合理的に管理する為に必要とされる知識に対する習得度は低い。
○多くの牧場では家畜の管理・選別に必要な「囲み鉄線、水飲み場、コラール(囲い場)」を改善しようとしない。また多くの牧場は収容可能量をオーバーした飼育をしており、旱魃とか冠水のような環境条件が好ましくない時、大きな損失が生じ翌年の生産に影響がある。
○多くの牧草と牧草地では雑草化や牧草の退化が進んだことで収容可能量が減少し、牧畜管理が難しくなっている。
○パラグアイの多くの牧場では品種や交配種などがうまく選抜されていないため、生産性や品質を低下させている。
○場所を問わず、口蹄疫再発生は今までの市場とこれからのマーケティングについて悩みの種となる。

16.社会経済全体の理由
○パラグアイは「税金」に対して他の国に比べると低く、生産者にとっては大きな不安要素にはなっていない。
○生産コストがメルコスールの国々と比べるとそれほど高くない。
○牧畜業者の世代が移り代わっていくことで、粗放牧畜・低コスト管理をしてきた牧畜開拓者は計画的な企業者・技術がある人へと代わっていっている。
○近年の不安定な政治は社会風紀を低下させ、組織的な家畜泥棒や不法占拠などが増えてきた為、放棄された牧場がみられる。またこの不安定性は牧場の維持・改善に必要な再投資を困難なものにしている。
○近年、生産を増加させるために、技術の創造・移転を担っている公的機関は生産や活動が不十分であり、生産者の必要性を満たしていない。

17.展望
○牛の合理的管理の知識や生産技術の発達の相違を考慮するとことで、生産力を向上させることができると期待される。
○生産性や、現在牧畜として使用されているエリアが拡大するという可能性の中で品種や交配種の利用が、現在の国内食肉生産を倍にする可能性があると考えられている。またこれは生産全体の状況の改善につながる。

18.結論
○パラグアイの食肉輸出は国際市場を利用しながら大いに成長する可能性がある事が証明されている。
○国境の拡大、農牧の活性化を通してより一層成長が見込まれる。
○牛肉の国際市場の見通しはこれ以上無いほどに素晴らしく、まだ成長するチャンスが十分にある。とはいえ、流通過程の改善を推し進め、残された問題を解決していく必要はある。

例会並びに連絡報告事項
1.7月総会について(林総務)
7月25日(水)に実施することが報告された。
2.8月定例会について(林総務)
8月定例会を8月22日(水)に実施する事が報告された。講師は当会特別会員の中川明氏に講演を依頼致し、テーマは「パラグアイにおける農業高校での畜産教育と教科書編纂に関して」
3.9月定例会を9月19日(水)に実施 (林総務)
9月19日(水)に実施する事が報告された。講師は当会特別会員で川名陽之介氏に講演を依頼致しました。「パラグアイ経済・商工業の現状(仮称)」
4・佐々木事務局員、8月に退職の件
本人より8月中の退任希望が出され、承認された。
5・新規事務局ボランティアに関して(林総務)
佐々木事務局員の後任として桑折久太郎氏(こおり・きゅうたろう:満29歳 早大卒)を佐々木事務局員と同一条件でボランティア職員として採用する事が承認された。
6・その他(佐々木事務局員):ハマナス交流センター・道産子バザーの案内
毎年恒例の道産子バザーが7月22日(日)10時よりハマナス交流センターにて今年も開催されます。自慢の道産子ラーメンをはじめ、焼きそば、巻き寿司、たこ焼きなど食べ物や各移住地特産品、また古着、古雑誌などがご用意されます。ご家族、ご友人お誘い合わせの上、ご来場頂ければ幸いです。また、前売り食券が販売されておりますので、ご希望の方がございましたら当事務局、もしくは北海道人会事務局にてお求め下さい。





(写真:和牛・すきやき-01)



(写真:和牛・すきやき-02)



(写真:昼食の様子)






(写真:ビクトル メディナさん:コントロール・ウニオン社)



(写真:宍戸さん)



(写真:定例会の様子)



月例定例会 (2007年05月23日) 
在パラグアイ日本商工会議所 2007年 4月定例会が開催された。
日時:2007年05月23日(12:00−14:10)
場所:内山田 別室

田中裕一会頭挨拶:
パラグアイは、地下資源は乏しいが、空気、土地そして水という最も基本的な資源はあると言われています。パラグアイ川などの河川が多く、降水量も多くイグアス帯水層もあり水資源は豊富に見えますが、実態はどのようになっているのか、本日は2005年6月から現在まで、「アスンシオン大都市圏地下水環境管理制度調査」に従事されている関田宏一さんにお話を伺います。関田さんは大学、大学院では地質学を専攻され、現在は中央開発株式会社に勤務されており、日本国内では 地下水調査、温泉開発調査、活断層調査などの業務に携わり、またアフリカのギニアビサウ国、そしてアフガニスタン国での仕事の経験もあると伺っております。宜しくお願い申し上げます。そして、井上はなさんには新たに事務局として勤務していただく事になりました。井上さんはイグアス移住地出身で勤務時間は当面は佐々木さんと同様、午後2時半から6時半となります。また講演に先立ち全米日系人協会会長である笠松理事にこの7月にサンパウロで開催されます「第14回パンアメリカン日系人大会並びに第48回海外日系人大会・合同大会」に関して紹介していただきます。こちらも宜しくお願いいたします。

井上はな事務局員新任挨拶
5月17日より商工会事務局の職員としてお世話になります、井上はなと申します。まだまだ勉強不足で分からないことも沢山出てくると思いますが、皆様の御指導の下頑張りたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いします。

「第14回パンアメリカン日系人大会と第48回海外日系人大会・合同大会開催」のご紹介・笠松信吾理事(全米日系人協会会長)
来年2008年で日本人移住100周年を迎えるブラジルのサンパウロを開催の地として7月18日(水)から21日(土)までの4日間にわたって海外日系人大会並びにパンアメリカン日系人大会の合同大会が開催されます。第14回目を迎えるパンアメリカン日系人大会と例年日本で開催されている海外日系人大会とが一緒になり、初の合同での開催となり非常に大変盛り上がるものと期待しております。大会2日目には海外日系協会主催で代表者会議が開かれる事になっており、一方パンアメリカン日系人大会のプログラムの方は海外日系人社会の原点に立ち、その発展と役割を求めながら、各国の現状と問題点を語り合う場としております。全米日系人協会はブラジル、アメリカ、メキシコ、アメリカ、ペルー、パラグアイなど、参加国は10カ国を超え、中米には日本人・日系人が少ない国もありますが、南北アメリカ大陸で、日本人の血が入っている、つまり「日系人」は約250万人はいると推定されています。その日系人も移住した1世から歴史が始まり、今では5世まで誕生しております。国別で見ますと、大まかな数字になりますが、米国では100万人を超え、カナダでは4万人、アルゼンチンでは3万5千人、ボリビアが1万人、そしてパラグアイではご存知のように約7000人が住んでおります、そして残り、全体の半数以上がブラジルに住んでいます。合同大会にはフィリピン、インドネシア、オーストラリア、韓国、欧州など世界各地から日系の方が集まって来ます。パラグアイからも多くの方が参加されます事をお願いいたします。パラグアイは開催国の隣国であり、参加国の中では一番近く行き易いですし、セントロ日系や連合会がメンバーとなっていますので、50人は最低参加するのではないかと期待しております。今回は、海外日系人協会とパンアメリカン合同大会が合同で行われるというのが初めてのことですので、私自身、非常に楽しみにしております。是非皆様も御参加下さい。

(田中会頭補足)
私もアスンシオン、サンティアゴ、ペルー、ニューヨークと過去4回の大会に参加をさせて頂きました。そして今回も参加を予定しております。国を越えた日系人との出会いの場でもあり、見聞を広める大変よい機会でした。また大会で知り合った方たちと今でも連絡を取り合い、親睦を深めております。プログラムの内容も充実しており大変有意義な時間を過ごしたのを覚えております。今回のサンパウロでの開催もオプショナル・プログラムとしてゴルフコンペやツアーもあり、例えば、ゴルフのコースの場合ですと2日間ゴルフをし、夜は他の方たちとの親睦を楽しむというスケジュールになっていて、会議には参加しなくても十分に楽しめる内容となっております。またセントロ日系の広報担当もしておりますので私も出来る限り多くの方に声をかけております。参加方法などで不明な点がございましたら、パンアメリカン日系人協会会長の笠松信吾さん、そして私のほうにも御連絡頂けると幸いです。また、現地ではホームステイをするという若者向けのプログラムも用意されると思いますので、若い人達への広報も併せてお願いいたします。

海外日系人大会・全米日系人大会(7月18日〜21日)(詳細情報)



(写真:笠松信吾さん)

講演  関田宏一氏(中央開発株式会社):「アスンシオン大都市圏の地下水について」
初めまして、ご紹介に預かりました関田宏一と申します。この度、米州開発銀行のプロジェクトでカウンターパートとして厚生省の「SENASA」と共にパラグアイの地下水調査で参りました。プロジェクトは、パティーノ帯水層の持続的な地下水利用を目的とする水資源管理計画策定のための法制度整備の提案や、地下水のモデル開発と、それに必要な水理地質データの収集や現地調査や、このプロジェクトを通して、パラグアイ担当部局への技術を移転することが目的です。この講演では「アスンシオン大都市圏の地下水」と題し、パティーノ帯水層(西語:Acuifero Patino)とよばれる地下水の容器のことを中心にお話を進めさせて頂きます。

パティーノ帯水層:
パティ−ノ帯水層は、アスンシオンとパラグアリの60kmの間にあり、アレグア、アスンシオン、カピアタ、グアランバレ、イタ、イタグア、ランバレ、ルケ、リンピオ、マリアノロケアロンソ、ニェンブ、パラグアリ、サンアントニオ、フェルナンドデラモラ、サンロレンソ、ビリャエリサ、ジャグアロン、ウパカライ、イパネなど合計で20を超える市にまたがり、面積1170ku(パラグアイの面積の0,3%に上る)の範囲に、人口約2百万人、パラグアイ総人口の約33%を占める人口密度の高い地域に亘っております。

地下水について抱える様々な問題点:
・都市人口の増大=地下水利用増大、そして生活排水による地下水汚染が発生する可能性が高い。
・産業が発達するにつれ、工業、農業による地下水利用増大、及び地下水汚染が懸念される。
・無計画な地下水開発による枯渇そして塩水化。

プロジェクトの構成:
プロジェクトを構成すると大きく3つに分かれる。
@「データの収集」→A「地下水をモデル化」→B「将来の予測に基づいた地下水の管理計画」

地下水に関する情報:
(1) 地下水の特徴を把握する
・容器の大きさ・水の通りやすさ・地下水位・水質(塩分含有か否か等)
〜地下水の容器の特徴、水量を調べるための調査〜
・地質データ・水質データ・汚染源台帳
・水理地質データ(井戸台帳、電気・電磁探査、地下水観測井戸、井戸揚水試験、地下水観測)
・水文データ(表流氷モニタリング、水収支)

〜地下水を調べる上で大事なのは「地層」〜
地層について、パティーノ帯水層は、中生代(白亜紀:1億5千万年前〜6500万年前)の砂岩層であるのが分かった。

(2)地下水の容器に入る水の量
・1年間に降る雨の量・蒸発する量・川に流れている量や、人間や動植物が消費する量

〜平均降水量〜
調査地域では流域単位の河川流量測定は7地点、降雨量測定は14地点で観測をおこなった。アスンシオンでの年間平均降水量は1388mm。水量換算では、1624 Hm3/年に相当。最も雨が少なかったのは、1976年の811,1 mm、一方で最も雨が多かったのは1998年の 2330 mm(1961年から2005年までの記録)。

アスンシオンの年間蒸発散量は1078,5 mmで水量に換算すると、1264.4 Hm3/年
人間が使う水の消費量162.3Hm3/年
表流水、地下水(給水網あり、なし)

流域に降る雨のうち約70%は蒸発(蒸発散量)、約20%が流出(河川流出量 )約10%が地下へ浸透(地下水)。

(3)地下水の利用の将来予測
将来、地下水をどれだけ使うか・人口の増加をこれまでの推移から予測、産業の発
達の予測

1962年から2005年までの人口推移
2002年:1,929,621人→2035年:4,330,707人





















(4)地下水の汚染の問題
・汚れた水の排出源は? 地下水涵養域と流出域はどこか? 水の汲み上げによる塩水化の問題。
水質データ、地球物理探査データを利用。

地下水汚染の原因:
家庭排水、産業排水、(屠殺場、化学工業、金属、その他)、ゴミ埋立地と言った原因がある。
地下水シミュレーションモデル
・ 地下水帯水層の特徴、
・ 水の収支
・ 今後の地下水利用量
・ 汚染物質・塩水化のデータ
・ 将来のパティーノ帯水層の状況を予測する

○ 地形、地質情報に基づく基本モデル構築 ○シミュレーション・プログラムに入力
○モデル値と実数値を比較・補正 ○流動モデル・シミュレーション ○輸送モデル・シミュレーション ○電気探査結果
井戸データ
・岩石の性質の確認・水位の確定・流動方向の確定・河川流量・涵養量

3つの条件でシミュレーション

-

(地下水利用量)

(地下水の涵養条件)

1

2005年の実際の使用量: 107 mm

2005年度の涵養量

2

2035年の予測量: 251 mm

平均的涵養量

3

実際の使用量: 107 mm

干ばつ状態 (1976)

Escenario 1: 2005年の涵養量で、2005年の使用量

(地下水利用量) (地下水の涵養条件)
1 2005年の実際の使用量: 107 mm 2005年度の涵養量
2 2035年の予測量: 251 mm 平均的涵養量
3 実際の使用量: 107 mm 干ばつ状態 (1976)
Escenario 1: 2005年の涵養量で、2005年の使用量
     揚水地域で最大10mの降下
     *私的な井戸は含めず
  
平均的な涵養量で、2035年の予測使用量の場合
 ・2035年の予想量は確保できない。
 ・最大揚水量は150mmまで
 ・この状況では、40mの水位低下を引き起こす。

渇水年(1976年)の降水量で、2005年の使用量の場合
・ 渇水状態では、井戸の集水範囲が増大する。
広い範囲から地下水を集めないと水量が不足する。
井戸同士による影響が発生する恐れ。

短期予測
浅井戸の集水域が河川に及ぶ
井戸同士がお互いに水を奪い合い、水位低下が悪化

中期予測
汚染が深部帯水層へ
30年間で40mの水位低下
シミュレーションでは、 将来必要とされる250mmの許容量はない(150mmまで)
帯水層の85%が脆弱
相互作用による井戸への影響

関田さんは話の最後にパティーノ帯水層のイメージを表す一つの絵を紹介されていました。それは塩水の上に浮かぶ真水の船その上にアスンシオンが乗っているというものでした。アスンシオン大都市圏で利用しているパティーノ帯水層の水は海に浮かぶ小さな船のようなものでそれを利用してアスンシオンの人達は生活をしている、現在でも収支を取ると地下水として流入する量よりも使用している量が多いので、このまま放置していると近い将来、枯渇する恐れ、塩水化する恐れが強いと話していました。イタ、リンピオ付近ではかなり塩化が進行しているとの事です。アンデス山脈が隆起した時に大量の海水も同時に持ち上がりボリビアには世界最大のウユニ塩地がある事でも分かるように南米中央部には塩が大量に存在するという事です。また古い利用していない井戸にゴミを投げ込んでいるケース、ゴミ捨て場を見るとゴミの分別が全く為されておらず、有害物質が地下に滲み込んでいるのではないかと話をしていました。上下水道の整備、ゴミの分別などが急務であると実感しました。また、パラグアイの人達の生活習慣に関わる問題ですが、環境を大切にする自然と共生して生きて行くという基本的な知識、意識改革が必要であると感じました。









(写真:関田宏一さん)



(写真:定例会の様子)



月例定例会 (2007年04月18日) 
在パラグアイ日本商工会議所 2007年 4月定例会が開催された。
場所:内山田 別室

田中裕一会頭挨拶:
本日は皆さん関心があるインターネットの現状と将来に関してコパコのエンジニアであるアルフレッド・モレイラさんに来ていただきました。またお忙しい中、櫻井国際協力機構事務所長そして中川禎人さんにご出席いただいた他、本日から新会員として梓設計の八木孝之さん、田原建設の山中恵さん、フェルナンド・サッカリンさんにも初めて出席をいただきました。

講演:  アルフレード・モレイラ技師コパコ社・PARAWAY NETインターネット部門部長

PARAWAY NETはCOPACO(パラグアイ通信会社)のインターネット部門の名称である。 私は日本にもJICAからの研修として2度訪日したことがあり、NTT、KDD等で研修を受けた。今日はCOPACO並びにPARAWAY NETで手掛けている事業内容、特にインターネット事業について話をさせていただく。

大きく分けて、COPACOは短期計画として次の二つについて目下取り組んでいる。

1)新技術の導入
* 電話線の増設(アスンシオン市8地区および国内90地区における135,000回線の新設)
* 無線電話GSM方式(Celular)の配設(市外・ 地方向け)
* 市外・地方向けへのインターネット・サービス拡張
* インターネットの国内ネットワークの充実化

2)料金のコスト・ダウン
* 電話取り付け料金 ( 旧825,000 Gs 新350,000Gs )
* インターネット料金(光ファイバー使用料)

PARAWAY NETの事業内容について
ご承知のようにパラグアイ国におけるインターネット・サービスは他隣国諸国に比べかなり遅れている。よって、次の点を緊急課題としている。
1) インターネット・サービスの向上
2) 国内ネット・ワークのインフラ整備
COPACOは2005年6月にインターネットのサービスを開始し今日に至っている。開始当時は約14社のサービス業者が存在していたが、現在では約30社にまで増加しており、各社それぞれ異なった技術を用いてサービスを提供している。 しかし、いずれもCOPACOが所有する光ファイバーに繋がっている。因みに、送信速度に関して言えば衛星を通じる場合は通信遅延(レイテンシ)800ms, 光ファイバーを 通じる場合は250msであり、約3倍以上も早いことになる。 現在、国内においてもインターネット・サービスも受けられるようになり、更に利用者の数がどんどん増加してきているが、COPACOが保有する光ファイバー・ネットワークはこれからの需要が急激に増えてもバンド幅の容量は十分でニーズに応えられる。 光ファイバーによるインターネットは米国・マイアミに所在する "NAP de las Americas"社とサービス業務契約の締結を行なっている。

国際ネットワーク
COPACOが所有する光ファイバーの国外とのネットワーク(敷設済み)は次の通りとなっている。
ネットワーク@:アスンシオン 〜エンカルナシオン 〜 NAP (2+3)x155Mbps
ネットワークA:アスンシオン 〜シウダ・デ・エステ 〜 NAP
ネットワークB:アスンシオン 〜ブエノスアイレス  〜NAP 3x155Mbps

国内ネットワーク
国内におけるインターネットワークについては前述のごとく、目下配設中の段階で本年中に国道2号線沿いにおける70ヶ所の増設が終了する予定となっている。 また、顧客への提供サービスの内容は次の通りである。
1) サービス業者向けインターネット・サービス
2) 一般企業向け限定インターネット・サービス
3) Click - ADSL( 電話回線を使用しADSLモデム経由のインターネット・サービス)
4) VPN=Virtual Private Net (本店と支店,又は営業所との連携ネットワーク)
5) ダイヤル・アップ 0-600 (通常の電話回線を使用したインターネット)

アクセス技術の内容
COPACOで現在導入している技術の内容を簡単に説明すると:
* 光ファイバーへの接続技術
* G.SHDSL(銅線即ち電話回線に使用されているもので、2メガまでは問題なく作動)
* ADSL 24Mbpsまで大丈夫で径3500〜4000m距離範囲が可能。
取り付けに必要なADSLモデム , Splitter (Microfilter)はお客負担。
現状のサービス価格は以下の通り:

単位:米ドル

- 一般家庭向け    商業向け Cyber向け
64 kbps 34 - -
128 55 70 87
256 73 106 145
512 105 198 275
1024 - 375 509


* VPN (Virtual Private Network)
このサービスは本店と支店若しくは営業所間との相互のデータ送信(光ファイバーを使用)が可能であり、ビデオ・コンフェレンスも可能、しかも本店のみにインターネット・サービスシステムを取り付ければ支店からも直接アクセスができる。本サービスの月当たりの使用料金は次の通りである。また、取り付け料金は100 US$/口となっている。 但し、インターネット・サービス料金は別払いとなる。 現況では、約20社がこのサービス契約を行なっている。銀行などの金融機関が主であるが業種は多様化しており、中にはパン屋まである。
1ヶ月当たりの料金

64 kbps 34 Us$/月
128 55
256 73
512 105
1 Mbps 297  

料金の値下げについて
過去2ヵ年の間にインターネットの月間使用料金は105ドルから34ドルに下がっている。COPACOはさらにここ数ヶ月以内に約30%程度の値下げを計画している。インターネット料金だけではなく、他の料金についても値下げが実施される予定である。以上であるが、さらに詳細な情報を必要とされる場合は、以下のホームページにアクセスしてもらえばありがたい。

www.copaco.com.py
www.paraway.net.py
www.click.com.py

在パラグアイ日本大使館・渡邉栄一さんのコメント

「日本のインターネット国際回線容量、そのパラグアイとの比較」
本日のコパコの方の説明では、インターネットの国際回線容量に関し、エンカルから出る回線容量が775Mpbs(155Mbps×5回線)、アスンシオンから出る回線が34Mbpsで合計809Mbpsというお話でした(他にアスンシオンから出る回線が465Mbps(155Mbps×3)あり)。日本の状況ですが、平成15年度(2003年)の情報通信白書によると、 Telegeography社が公表するデータの転載として、1999年に2.686Gbpsの国際回線容量があり、それが2002年(3年後)にはその10倍以上の30.286Gbpsになっています。
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h15/html/F1401300.html  をご参照願います)

現在、著作権の関係か承知しておりませんが、Telegeography社のデータは情報通信白書に転載されておらず、その結果、最新の我が国のインターネット国際回線容量のデータも掲載されていません (最新データの入手が困難になっています(※))。他方、日本では電気通信事業者はすべて民間企業であり、各企業がインターネット国際回線を敷設しています。また、日本は島国であることから、北米、韓国、中国、南東アジア等々様々な対地に向けて国際回線を複数敷設しています。最近のニュースとして、NTTコム(国際通信とインターネットを提供するNTT子会社)が「日米間」だけの国際回線(IPバックボーン)で100Gbpsを突破したということです。 http://www.ntt.com/release/2007NEWS/0002/0205.html

パラグアイは日本の人口の1/20なので(600万人/120,000万人)で、単純に1人当たりの国際回線容量で比較した場合、上述の平成15年度の情報通信白書の2002年の時点で、日本の1人当たり250Mpbs(30Gbps/120,000万人)に対し、パは1人当たり167Mbps(1Gbps/600万人:但しパは2007年データ)となります。すなわち、5年前の日本と現在のパを比較しても、日本の容量はパの1.5倍となります。現在の2007年の日本では、NTTコム一社の日米間回線だけで100Gbpsあることから、日本の国際回線の総容量が仮に500Gbps程度あると仮定した場合(※)、日本は1人当たり4,166Mbpsとなり、パは上述と同じ167Mbpsで、その差は約25倍となります。すなわち、パは日本の1/25しか1人当たりの国際回線を持っていないこととなります。コパコの方は、パのインターネットが発展しない理由を様々に説明していましたが、ADSLなど国内でのインフラ整備はもちろんですが、本当にパのインターネットを発展させようと思うのであれば、インターネットが国際間のネットワークであることを認識した上で、国際回線を独占する「コパコ自身」が改めなければならない(国際回線を更に多く敷設して容量を大きくする必要がある)と思います。 (※)日本ではKDDI、NTTコムほか、海外の事業者など多くの事業者がインターネット国際回線を保有しており、一般にはそのデータが公表されていないため、正確な容量を把握することは困難です。



(写真:定例会の様子)



(写真:国際協力機構・櫻井英充所長)



(写真:梓設計・八木孝之さん)



(写真:講師のアルフレッド・モレイラさん)



月例定例会 (2007年03月14日) 

在パラグアイ日本商工会議所 2007年 3月定例会が開催された。
日時:2007年03月14日(12:00−14:00)
場所:内山田 別室

田中裕一会頭挨拶:
本日も会員の皆様そして飯野大使、岡部次長を始め大使館、国際協力機構の皆様にも参加していただき、深謝いたします。商工会としては、一昨年、昨年とセミナーそして三カ国展示会と日本に向けての発信をメインの活動として行って参りました。今年は更にそれを発展させ、継続的なサービスを行える事を目指し、後藤企画担当を中心に、日本にパラグアイ・ビジネスの窓口が設置出来るようお手伝いをして参りたいと考えております。もう一つ今年の大きなテーマとして取り上げる事を考えているのは日系社会に対する将来の布石です。多くの若者が日本もしくはメキシコに出稼ぎに行く現状の中、商工業者の立場で現実を把握し、方策を練って行く必要があると考えております。先月はボリビア等の事例を解析された日本大学の福井先生に講演を御願いしました。そして本日は70周年編纂に尽力されています広内俊夫さんに講演を御願いしております。広内さんは日本でのパラグアイ国籍者の動向、パラグアイでの日系人の動向をまとめられており、数値をもって説明していただくことになっております。現在我々日系社会が置かれている「かなり厳しい現実」を直視出来るものと考えております。広内さん宜しくお願い申し上げます。

国際協力機構・シニアボランティア・堺啓甫さん 帰国の挨拶
2年という短い間でしたが大変お世話になりました。来月の4月3日に帰国することが決まりました。私はこのパラグアイという国が好きになりまして、もっと長いこと留まりたいのですが、JICAの規則がございますので、日本へ帰ります。私がこのパラグアイに初めて来たのが32年前で在パラグアイ日本商工会議所創立を祝う時でした。その当時、私はブラジルのサンパウロ日本商工会議所のミッションに参加をしておりました。そして現在この様な機会でJICAシニアボランティアとして商工会に入会させていただきました。また30周年という記念すべき日に立ち会えたことに何かの縁を感じます。またこの過ごした2年間、いろいろと特別な思い入れもございます。今後とも商工会議所、また会員の皆様が益々ご活躍しご発展される事をお祈り申し上げます。

新規会員 パラウト・渡部哲雄さん 挨拶
どうも初めまして、パラウトの渡部哲雄と申します。本日は所用があり、来れませんが井沢善躬と共に働いております。小さな部品を販売しておりましてヨーロッパ・アメリカ・日本など、各地より特別注文という形で受けております。併せて修理工場も経営しております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

新規会員・徳倉建設・加藤幸平さんと芳野克比古さん挨拶
はじめまして、この度アスンシオン大学病院建設の為、2月より活動しております徳倉建設の加藤と芳野です。今回の建設は2年を目処に完成を予定しております。パラグアイには長期の滞在となりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

講演 パラグアイ日本人会連合会 記念誌編纂事務局 広内俊夫さん
 お集まり頂き誠にありがとうございます。本日お話しするテーマは「人口統計に見るパラグアイ日系社会」で、数値やグラフを交えてご説明させていただきます。
 
一般に人口統計つまり人口移動、動態、静態、人口構成を捉える事は国家戦略、社会政策の基礎だと思います。そして日系社会の将来を展望する場合には、その人口の将来予測は必須であると考えます。今回「人口統計に見るパラグアイ日系社会」について、データや統計に基づいて、皆さんと一緒に考えて参りたいと思います。そうすることにより、個々には分かっていることでも、体系的に示す事で新しい発見、日系社会の新しい事実、意外な側面が見えてくるのではないでしょうか。そしてそこに統計の価値があるのだと思います。また今回の講演内容は記念誌に詳しく掲載されております。さて、今回はポイントのみを述べさせていただきますが、その中での統計資料で「統計から漏れている人」「把握できない人」がいるため誤差が生じてまいりますので予めご了承ください。

1.日本に多くのパラグアイ日系人が働いている中、その状況はどうか
・日本に在留するパラグアイ国籍者の状況。また、その内の日系人の数
・他の南米各国や世界各地域の日本国内在留外国人の状況
・どの様な資格で日本に滞在しているか
  
2.日本にパラグアイ日系人コミュニティー存在の有無 (有の場合、その状況は)
2006年12月の現地調査について
1) 栃木県佐野市「在日パラグアイ協会」の例
2) パラグアイ日系人は日本のどの都道府県に住んでいるか
  
3.入植初期のパラグアイ日系社会で
移住者の移動(人口移動)が激しかった理由(マクロでの分析) 
1) 移住者総数とその後の日系人口
2) 人口移動が起こった原因
3) パラグアイ国の中で日系社会の占める割合と日系社会の派国への影響力

4.移住70年、パラグアイ日系社会の人口はどのように変化したか
1)1935年〜2005年(5年毎)の各日本人会の人口の変化
2)1985年〜2005年の出稼ぎ人数の推移

5.今日(2006年)、パラグアイ日系社会の人口の実態はどうか
〜日系社会初の全パ家族実態調査(2006年4月1日)〜
・ 各地区の日系人人口(パ国内在住者・国外在住者・出稼ぎ等)
・ 日系社会の年齢分布(人口構成)
・ 出稼ぎ者には若者が圧倒的に多いのは本当か
・ 国外在住者の国外在住目的とその在住国先
・ 1世と2世、3世の割合

6.外務省が発表している在留海外法人からパラグアイ日系社会の状況
・永住者と長期滞在者
・ 他の南米各国、世界の状況
・ 日本企業の海外進出

終わりに
全体を通してみてパラグアイ日系社会について何が言えるか。

* 注 記 *
今回の定例会でのお話は、後に発行される「パラグアイ日本人移住70年誌」に詳しく掲載されます。今後出版までの間に数値・内容変更の可能性がある故、書面化しての内容公表は日本人会連合会より禁止されておりますのでご了承ください。(事務局より)

例会並びに連絡報告事項
1・日系移住70周年記念誌より在パラグアイ日本商工会議所部分の説明
先ほどお配り致しました資料をご覧下さい。70周年記念誌に当商工会に関して3ページに渡って写真と共に記載されます。お手元の資料は草稿ですが、最終的な印刷の前に会員の皆様に御一読して頂き、助言を頂きたく存じます。現時点で企業名簿に変更があり、訂正する箇所が何点かございます。他にも追記訂正が出てくると思います。
より一層素晴らしい仕上がりになりますようどうぞご協力お願い申し上げます。
2・3月9日に行われた西村康男氏との懇談会に関して
先週の金曜日(3月9日)に「結」で行われました西村康男氏との懇談会についてお話いたします。西村氏は元国際協力機構職員で、現在は横浜ワールドビジネスサポートセンター(WBC)リオ・グランデ・ド・スール州貿易・広報センター代表として同州の日本窓口としてご活躍されております。2006年11月21日に開催されました「パラグアイ産品展示商談会」については実現に向け多大なるご支援を賜りました。「パラグアイ産品展示商談会」の感想そして今後同センター内に同様の事務所をパラグアイとして開設するにはどのようなステップが必要になるのか等に関してお話を伺い致しました。
3・黒岩潤一郎氏個人会員として入会
 前回の定例会(2月)で個人会員として休会と発表いたしましたが、今月、ご本人より確認した所、個人会員として留まり、休会を取りやめることになりました。
4・4月定例会について
4月18日(水)の定例会は講師にPARAWAYアルフレッド・モレイラ氏
(PARAWAY インターネット部門 チーフ)「パラグアイのインターネットの現状と将来」について講演をお願いしております。
5・5月定例会について
付は5月16日(水)を予定しております。講師は未定ですが、畜産関係をテーマにする予定になっています。
6・ その他(佐々木事務局員)
配布いたしました視聴覚資料のリストをご覧下さい。事務所より貸し出しの出来るCD及びDVDはご覧の通りです。もしご興味のある資料がございましたら当事務局までお知らせ下さい。またコピーをご希望の方がございましたら、CD-R代6,000グアラニー、CD-RW、DVD代12,000グアラニーをご負担していただきます。もし、コピーのできるCD-R、DVDをお持ちでしたら無料でコピーを致します。
以上の承認を受けた後、例会終了




(写真:徳倉建設執行役員・加藤幸平さん)



(写真:広内俊夫さん)

広内さんの講演資料



月例定例会 (2007年02月14日) 

在パラグアイ日本商工会議所 2007年 2月定例会が開催された。
日時:2007年02月14日(12:00−13:55)
場所:内山田 別室


田中裕一会頭挨拶:
2年11ヶ月にわたり当地に滞在され、商工会の活動にもご協力をいただいた大使館鈴木専門調査員が帰国される事となり、今回出席していただくのがいよいよ最後となり、当地での総括のお話を伺うこととなりました。そして今日から中南米経済のスペシャリストである布施和博さんが大統領府企画庁に専門家として赴任され、商工会にも特別会員として参加していただくこととなりました。

布施和博さん挨拶:
前回パラグアイには1987年から93年まで6年間滞在しておりました。今回は1月末に国際協力機構の専門家として2年間大統領府で働くこととなりました。援助の調整機能が主な役割で限られた期間ではありますが、しっかりJICAのカウンターパートとなるように努めて参りたいと思います。

講演:「テーマ:パラグアイを巡る最近の情勢」(在パラグアイ日本国大使館・鈴木暁専門調査員)

1.最近の中南米の動き(中南米の左傾化)
(1)左傾化の背景
   →歴史的な「振り子の理論」の効果(現在は左にふれている)。
    実際には左派、右派の色分けは難しい。左派も多様化している。
@90年代の新自由主義の失敗、ワシントンコンセンサスに対する反発
A冷戦構造の崩壊
Bチャベス大統領という象徴的存在の獲得(カストロ議長の後継者?)
C国内エネルギー資源・食量資源の存在
D国内に貧富の格差などの解消するインセンティブが有り
【解説】中南米地域に於ける民主化が進んだことが背景。33カ国中、キューバを除く、32カ国が民主化達成。チャベスも一応民主的に選挙で当選。民主化により、低所得者層の関心・利益に配慮する政権が勝利。どうしても政策はポピュリスト的になる。
【参考】左派の歴史
1910〜30年代:「メキシコ革命」(10〜17)、ラサーロ・カルデナス墨大統領(34〜40)
1950年代:グアテマラ・アルベンス政権
1959年:キューバ革命
1970年:アジェンデ政権誕生(73年クーデター)
1980年:ニカラグア革命(冷戦構造 中米諸国内戦激化)
 軍政期:反共(70年代〜80年代)
1990年代:新自由主義の時代
2000年以降:左派回帰
【解説】90年代の新自由主義の失敗、IMF・世銀主導の改革(ワシントンコンセンサス)に対する反発(貧困問題、格差の是正等、社会問題が未解決、自由化による通貨危機の発生、墨、伯、亜)。冷戦構造の崩壊(ソ連、キューバの中南米地域に対する影響力の消滅。米国が軍事的に見て以前のように左派政権を警戒する必要なし)チャベス大統領という象徴的存在の獲得(背後にカストロ議長、理念の存在、ベネズエラのオイルマネー)国内にエネルギー資源という経済的なレバレッジの存在(石油、天然ガス、反米行動採りやすい)国内に貧富の格差などの解消するインセンティブが有り。
 
【参考】中南米の政権(2007年1月現在).
1.親米系中道右派:メキシコ(カルデロン政権)、コロンビア(ウリベ政権、再)、パラグアイ(ドゥアルテ政権)、エルサルバドル(サカ政権)、ホンジュラス(セラヤ政権)、ドミニカ共和国(フェルナンデス政権)、グアテマラ(ペルシェ政権)
2.親米系中道左派:チリ(バチェレ政権)、ペルー(ガルシア政権 二期目)、ウルグアイ(バルケス政権)、コスタリカ(アリアス政権)、パナマ(トリホス政権)
3.嫌米系中道左派:ブラジル(ルーラ政権、再)、アルゼンチン(キルチネル政権)
4.反米系急進左派:キューバ(カストロ議長)、ベネズエラ(チャベス政権、再)、ボリビア(モラレス政権)、エクアドル(コレア政権)、ニカラグア(オルテガ政権)
※過去1年間の大統領選の勝敗「左派の8勝2敗」
【参考】ワシントンコンセンサス: IMF・世銀の構造調整政策の呼称「3分野、10項目」(Williamson,1990)分類

マクロ経済:@財政規律、A金利自由化、B為替レートの適正化
構造改革:@貿易自由化、A外国直接投資の自由化、B国営企業民営化、C税制改革、D規制撤廃、E財産権保護
社会政策:公共支出の優先順位の変更
☆1997年に修正(Williamson,1997)
@公民の貯蓄の増大、A公共支出の優先順位、B税制改革、C銀行の監督、D競争的な為替政策、E貿易自由化、F競争的な経済(民営化と規制緩和)、G財産権、H制度構築、I教育の改善。特に制度構築と教育の改善が新たに重視。

(2)今後の見通し「中長期的に左派政権が続く可能性高い」
@軍政が終わり、90年代に民主化進行、貧困層参政権獲得
 A大多数が貧困層、太守迎合的な政権が誕生しやすい土壌
 B冷戦の終結により、米国の左派政権へのアレルギー体質の変化
 C過去の失敗により、左派がより中道左派より、もしくは現実劇路線を選択
Dメルコスール唯一の右派政権(米国が注目、支援→麻薬・テロ・海賊版対策、三国国境対策)
 →中道左派が結果を出した場合、長期的に政権を担当できる。左派政権の政権担当能力の向上。今回の再選組みがそれを証明。
【解説】国民にとって政権が左か右かはそれほど重要ではない。民衆にとっては、飯を食わせてもらえるかが重要。民主化により、貧困層に選挙権が広がり、その支持を得る必要がある。

【解説】民主化が進み、貧困層でも参政権獲得。大多数が貧困層で占められる中南米諸国はどうしても大衆迎合的な政権が誕生しやすい土壌がある。この傾向・構造は、短期的には変わらない。ばらまき型、ポピュリズムは票を取りやすく、政権を維持するためには大衆迎合的な政策を主張しがち。ただし、過去の経験から、@経済破綻の回避(→無理な政策は結果として支持を失う)、A(国内的には反米を主張した方が支持を得やすいものの)米国との良好な関係を構築した方が得策、ということを左派も学んでいる。チリ、ウルグアイ、ペルー等が好例。反米を唱えながら、ボリビア、エクアドル、ニカラグアなども米国との関係を水面下では模索している。
 近年、左派政権でも現実的でより中道的なスタンス(政策)をとるようになってきていることから、米国も軍事的脅威が存在しないことにより、左派政権に対するアレルギーが払拭。冷戦の終結で米国の関心が相対的に低下。
 但し、キューバとベネズエラは別。米国も他の左派と明確に色分け。
→今後は中国、ロシア、イランなどの中南米における動きに注目(中国は、中南米は米国の庭であることを理解しているので、対立は避けるはず)

(3)パラグアイへのインプリケーション「パラグアイでも同様の傾向が看取」
 @民主化の進行、新自由主義経済の選択、構造的貧困問題・貧富の格差の存在
 Aルゴ司教の登場
 B伝統政党である与党コロラド党への慢性的な不満
 Cドゥアルテ大統領の左派的な発言
 →次期大統領選でルゴ元司教が勝利する可能性は「現時点では何もいえない」
  しかしながら、「パラグアイで初の左派政権誕生の可能性」有り

【解説】パラグアイでは、ルゴ元司教、チャベス大統領との個人的関係はない。カスティージョ当地駐在ベネズエラ大使が3度接触。チャベス大統領自身もルゴ司教のことは意識しており、発言の中で出てきたことがある。現在までのところ、資金を提供している事実もない(←以外にチャベスは現実的でケチ?)。

【参考】フェルナンド・ルゴ元司教(Fernando Lugo)
1951年5月30日、イタプア県サンペドロ・デ・パラナ生まれ、ギジェルモ・ルゴ・ラモス(父)とマクシマ・メンデス・フレイタス(母)の子。コロラド党を支持する農民の家庭に育つ。小学校・中学校はエンカルナシオンで過ごす。1968年初等教育の学位取得。1970年にカトリック系「神言修道会(SVD)」の聖職者の見習いとなり、その後、アスンシオンカトリック大学で神学の学位取得。1977年8月15日に聖職者となり、エクアドルで布教活動を行った。1982年に帰国。翌年、聖霊学・社会学を学びにローマに飛び、カトリック教会の社会戒律における社会学の学位を取得。1992年11月11日、神言修道会の上級管区長となり、1994年4月17日、アスンシオン大聖堂で司教に叙階される。同年5月29日、サンペドロ県教区司教に就任、以後、2005年1月7日に辞めるまで同職を努めた。2005年3月29日、ドゥアルテ政権に対して、議会前で大規模なデモを組織した。同年12月21日、聖職から離脱し、大統領選に向けて政治活動を開始。自分は、左派でも右派でもないと宣言しているが、支持層や発言、公約等の内容から、基本的には左派であると見られる
【補足】
チャベスのイメージは8割方米国が作り出したもの(カストロ議長と一緒)。実際は、
米国の対中南米政策は、反カストロの亡命キューバ人グループが担当している。

2.パラグアイ外交
(1)パラグアイ外交の傾向
@内政重視の傾向(特に本年より選挙の年、より内政へ関心移行)
 A理念無き外交「八方美人外交」「乞食外交」(場当たり主義的)
Bメルコスール重視(内陸国、メルコスール依存度高く、これ以外の選択肢ない)
C対泊関係の重視(Brasiguayosの存在、三国国境問題、大豆の問題等)
D対米関係(基本的には親米、安全保障)
 E台湾外交重視(経済協力、投資、袖の下)
外交政策・理念の底流にあるもの「被害妄想的小国思想」

【解説】「外交問題を国内問題として考える傾向有り」。メルコスール、伯・亜、米国、台湾との関係重視。他の中南米諸国、EU関係、対日関係二次的。
対米関係を伯・亜域内大国に対する牽制に利用(場当たり的、思いつき)
 乞食外交(経済援助、投資、全て他国の所為)
 安全保障(米国との協力、治安維持、三国国境対策、麻薬対策、武器密輸対策、知的財産権対策、インフォーマルセクター対策)
 「被害妄想的小国思想」:

【背景】
@歴史的背景:半鎖国政策、二度の戦争による国力疲弊、反共政策(何もしなくても米国が支援)→外交交渉が重要とならなかった。
A社会的背景:もともと閉鎖された社会であり、国民自体も外交に関心が無い。ある特定の外交サークルに国の外交を任せてきた。田舎根性。政治家自身も外交をしたことが無い。理念がないから、右派ドゥアルテも極左のカストロなどと平気で握手できる。

(2)ドゥアルテ政権の外交政策アクター
@大統領府(内政、内政に利害のある外交=対伯(イタイプ問題、エステ市問題)、対亜(ヤシレタ問題)、対台湾)これ以外は丸投げ
 A副大統領(対米関係、対コロンビア関係、ビジネス投資関係)
 B外務省(メルコスール関係、対中南米外交)
 C外交サークル(外務省OB、外相OB等→アドバイス)
【解説】外交のアクターが多すぎ、外交チャンネルが複数にまたがる為、交渉が難しい。最終的な決定権は外務省ではなく、あくまで大統領府。結果として、外務省がOKだしても、大統領府印覆される可能性があり、二度手間になる。一昨年の大統領訪日、70周年、秋篠宮殿下ご訪問で理解。
外交上のプライオリティー:経済協力・技術協力等の援助獲得、投資、貿易。軍事的な脅威はほとんどない。

【参考】日本の国益
・日系人
・国連等の国際機関の票
・債務返済
・知的財産権保護(海賊版等による日本企業への被害)
・食料・資源の安定供給源

【参考】パラグアイの国益
・経済・技術協力(援助獲得)
・技術移転・投資

メルコスール(小国として)
・パラグアイの戦略(ウルグアイとの協力、加盟国拡大による伯亜の相対的地位低下、メルコスール外との交渉を駆け引きに、メルコスール依存度の低下)

【参考】米国の対中南米政策
 二次的(中東、北朝鮮問題中心)、南米に於けるメルコスールの動向に注目、中南米左傾化への対応(ベネズエラ・ボリビアの動き注視)、伯・亜に対する牽制、国益(三国国境対策、麻薬・テロ対策、知的財産権対策)。

3.パラグアイ経済
(1)パラグアイ経済の特徴
  @農業国(→「多様化」と「付加価値」をどうつけていくかが課題)
  A所得格差が大(→短中期的には根本的な解決は難しい)
 個人所得税の導入が公正に実現されれば、多少の緩和にはつながる可能性有り。
Bマクロ経済は安定(→現政権の成果の一つ)
  C腐敗・汚職の蔓延(→現政権は一応努力)
  E産業政策がない(ストロエスネル時代→民政移管後も同様)
【補足】JICAの「EDEP」が初の試み。しかしながら、プランのみで実行されていない。もったいない。現状にあわなくなってきているので、変更の必要性有り。但し、クラスター戦略も、理論としては完成しているが、実際に提供できるか、実現できるかは不確実。クラスターは結果としての産業集積、ネットワークである面が多い。産業集積の理論を逆に開発戦略に利用したもの。

(2)脆弱な経済構造
 ○農業偏重(輸出の8割強農牧産品)
 ○イタイプ・ヤシレタ収入への依存  (
○大豆・綿花=国際相場、天候(干魃)に左右→輸出
(国際相場は中長期的に中国の需要が見込まれるため、継続的に高値で推移)
○牛肉=口蹄疫(衛生水準、ワクチン)発生の場合→輸出減
○海外からの送金→スペイン・アルゼンチンの経済状況と移民政策の変更に依存
    →中長期的には、労働力の空洞化=人材難、国内経済を圧迫
    →若手・優秀な人材が海外へ、経済成長率の押し下げ
産業構造が脆弱、「中長期的な開発戦略が必要」(→政治的な問題)

(3)経済的従属国
○貿易=対メルコスール依存度高(伯・亜の経済状況に左右)
  (メルコスール4カ国の中で輸出入共最も高い依存度)「輸出入共に6割」
  伯:1割、亜:     (両国は元々依存度低い)
ウルグアイ:    (近年急速にメルコスール依存度下げている)
○金融・為替=伯レアル、亜ペソに影響。通貨危機の影響受けやすい
○他国の援助頼み(→貯蓄率の向上必要)
○石油輸入国=石油価格の影響(インフレ要因)
→かかる状況からの脱却が必要。「輸出品目の多様化」「輸出相手国の多様化」「石油輸入相手国の多様化」

(4)今後
パラグアイの利点:「小国であること」「資源国」
伯・墨等は経済が大きすぎて、産業構造も複雑。舵取りをするのも非常に大変。その点、パラグアイは経済が小さく、人口も少ないので小回りが効く。良い政策を実施すれば、すぐに効果が現れるというメリットがある。但し、このためにはグッドガバナンスが必要。これをどう実現するかが課題。
パラグアイの発展にはどうしても、農牧関連、及び初期投資の費用がかからないものに限定される。中長期的には、中国・インドの台頭により、資源・食料の国際相場の高値が続くことが予想されるため、産業構造を転換するチャンス。但し、明確な国家戦略(発展戦略)が必要。
 
これらは全て個人的な見解。



(写真:講師:大使館・鈴木暁専門調査員)



(写真:布施和博さん)


(写真:定例会の様子)

例会並びに連絡報告事項
1.新規一般会員に.関して
徳倉建設株式会社の徳倉正晴氏が一般会員として入会
2.個人会員に関して
伊賀上智雄氏が個人会員として入会
3.特別会員に関して
今回ご挨拶いただきましたJICA専門家 布施和博氏が特別会員として入会
4.黒岩氏の休会について
1月末までイベリカ社として会員登録をしていました黒岩潤一郎氏について、会社売却に伴い、個人会員として休会扱い
5.白沢商工の会員登録について
白沢商工(リンピオ)と白沢商工(京セラ・アスンシオン)を統合し1社として扱う
6.特別会員退会について
特別会員の内田俊弘氏(シニアボランティア)が退会
7.佐野事務局員 退任について
2月28日付けにて退任
(佐野事務局挨拶)1年弱の間、ここ事務局の席に座らせていただき貴重なお話をいろいろ聞かせていただきとても勉強になりました。日本帰国後、私が休学中であります大学に戻り帰国報告をさせていただくことになっております。そこでこちらで経験した事、学ばせていただいた事を少ない知識ではありますが、お話いたしたいと考えております。短い期間ではありましたが、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
8・国際協力機構・斎藤寛志所長6団体・合同送別会開催に関して
明日、2月15日(木)12:30よりハマナスセンター大ホールにて「斎藤所長の送別会」を開催いたします。共催する6団体は「パラグアイ日本人都道府県人会連合会」「パラグアイ日系人協会」「日系社会福祉協議会」「オイスカ・インターナショナル・パラグアイ総局」「ハマナス交流センター」「在パラグアイ日本商工会議所」です。当会でも出席者を募っております。まだ若干の変更が利きますので、出席可能な方がございましたら当事務局までお知らせ下さい。
9.3月定例会について
3月14日(水)の定例会、講師には70周年記念誌編集委員会の広内俊男氏、「日本におけるパラグアイ国籍者の動向」について講演予定。
10.4月定例会について
4月18日(水)の定例会は講師にPARAWAYアルフレッド・モレイラ氏(PARAWAY インターネット部門 チーフ)「パラグアイのインターネットの現状と将来」について講演予定。
11.RUC番号の変更について
当商工会のRUCが2月より変更いたしました。
新RUC番号は 「80032325 DV−4」です。
12.事務局インターネットプロバイダー変更について
商工会事務局が使用しておりましたRIEDERから「TIGO」へプロバイダー変更。3月末まで電話回線RIEDERを併用いたしますので、現在のメールアドレスは3月末まで使用可能です。また近々新メールアドレスを取得いたしますので、開設次第事務局より報告致します。
13.その他(佐野事務局員・佐々木事務局員)
今月12日に行われた昼食懇談会で、講師の福井千鶴助教授、前川昌道氏の両者が講演の際ご使用になられたパワーポイントの資料と、別日ジェトロブエノスアイレスより郵送で頂いた3カ国展示会の様子が収められたCD(写真)が、現在事務局の手元にございます。ご興味のある方は事務局までお声をおかけ下さい。CDをコピーしてお渡ししたいと思います。またその際、お願いしたいのはコピーするCD代を頂きたく存じますのでお含み置きください。当商工会議所に定期的に来る月刊誌「石垣」と「日本貿易会」について、あまり借りていかれる方が少ないので、アピールを兼ね、この場をお借りしてご紹介をさせて頂きます。まず「石垣」に関して、この雑誌は日本商工会議所が発行しております。日本全国各地の取り組み、地元の活性化に向けた取り組みが主に記載されており、また、シリーズの「寅さんが歩いた日本の風景」と称し日本の美しい風景写真、流行にとらわれないピンポイントの特集から、現在進行形の情報まで幅広く扱われていて楽しいと思います。「日本貿易会月報」は商社等の活動を外部へアピールする広報誌としてしられています。(2006年の)12月号では当会会員の井尻氏のレポートが4ページに渡って記載されています。是非ご興味のある方は事務局までお声をおかけ下さい。

以上の承認を受けた後、例会終了



月例定例会 (2006年11月22日) 

在パラグアイ日本商工会議所 2006年度11月定例会が開催された。
日時:2006年11月22日(12:00−14:15)
場所:内山田 別室

1.田中裕一会頭挨拶:
昨年丁度今頃の11月に御越しいただいた日独産業協力推進委員会(DJW)で常任理事を務めていますタイヒャーさんよりお話をしていただき、今回は去年の続編、パートUとして「ドイツからマクロ経済的視点から見た欧州・南米」について講演をしていただきます。昨日、東京ジェトロ本部で「パラグアイビジネスセミナーU」が開催され100名を超える方が来場され、満席となるほどの盛況であったそうです。別紙お配りしたジェトロが行ったセミナーに関するアンケート結果をご覧頂きたいと思います。また本日は横浜での産品展示会が最終日を迎えました。訪日メンバーが帰国された後にセミナー・展示会の詳細について何らかの形報告会を行いたいと思います。

2.タイヒャーさん(Dra.Teicher)講演

昨年に続き今年もお招きいただきありがとうございます。昨年の講演時に撮った写真も用意いたしましたのでご覧下さい。又ここにDJWで発行している季刊ニュースダイジェストもご用意してあります。私の日本語はお聞き苦しい点があると思います、もしご不明な点がございましたら、このニュースダイジェストのHPからドイツに関しての更に詳しい情報をダウンロードできますのでご覧下さい。( http://www.newsdigest.de/de/ )DJWは政治的な組織ではなく主に経営マネージメントを行っており、マクロ経済には私はそれほど詳しくはないのですが、今回「マクロ的なEUとメルコスールの比較」ということで講演させていただきます。まず始めに皆様にEUに関してできる限りの説明を致したいと思います。
ドイツとEU対パラグアイとメルコスール

1・EUに関して:EUというものは一つの大きな組織でありますが、その中で更にいくつもの組織が細分化されていて成り立っています。基本的には3つの柱が存在します。(1)国代表として法案や予算案の承認を司る組織(2)民間代表として外国人への政策・治安・権利について司る組織(これはフランス、ベルリンやルクセンブルクにあります。) (3)警察・裁判所・など犯罪に対する協力組織です。また、各EU加盟国内で「モノ」「労働力」「資本」「サービス」が自由に取引することが出来ます。その他徴としてEU内25カ国メンバーの多くが共通通貨ユーロを使用し、漁業協定・農業協定、関税の調整等のEU予算は各加盟国からその国のGDPの1.27%相当を徴収している等が上げられます。

2・ドイツとパラグアイに関して:ドイツとパラグアイでは類似点が多々見受けられます。両国とも内陸国であり、他民族です。ドイツではトルコ人もいればギリシャ人と外国から来られた方々が沢山います。おおよそ10%〜15%が外国人です。言葉はもちろんドイツ語で生活をしています。ただ経済力・労働力という面ではパラグアイとは大きく異なっています。

3・EUの特徴とメルコスールの比較:次にEUとメルコスールの比較を見てみます。EUは経済力のある沢山の国で構成されていて、EU人口は約5億人です。これはメルコスールのおよそ2倍にあたります。しかしながら多くの国の寄せ集めということで文化や宗教、言葉などの壁が多数存在します。その点から見ればメルコスールはブラジルを除く国々がスペイン語で通じるためコミュニケーションを簡単に取ることができます。

@労働市場:労働市場でみると労働許可の手続きが簡単であり、EU加盟国同士であれば労働査証が不要。他国への転勤に伴い住居も変更しなくてはならないが、域内であれば居住の自由が認められており、簡単にEU内各国の国境を越えることができます。例えばドイツの企業が新たに人材を募るとき、オランダ人と日本人どちらを採用するかといえば、やはりオランダ人を採用することが多いと思われます。このようなケースの背景にはビザの取得有無、煩わしい手続きの無さがEU圏にとっては有利です。しかし不利な点も存在します。言語の相違によるコミュニケーションの壁や東方拡大による職場の移動、外国人労働者との競争があります。税金は現在住居を構えている国に納めればよく、働いた年数や納税額次第で年金を貰うことが可能になってきます。例えばドイツとオランダで数年づつ働いた場合にはそれぞれの年金を受け取る事になります。また、労働に関して他国で証書が有効です。例えば学士の称号は他国でも有効であり、医者・弁護士にしてもある一定の条件を満たせば資格は有効となります。

A商業:次に通商についてお話しいたします。「モノ」の移動に関しては関税がなく、コントロールもほとんどありません。それでも各国の物価は異なります。競争は激しくなりより低価格で購入できる事は消費者にとっては有利です。また営業時間に関して統一のルールが決められています。(ドイツではまだ完全にはEU共通の営業時間は適用していません)しかし、物価の安い国での消費拡大により、地元の小規模な商店にとってはダメージが大きいのも事実です。安い買い物を求めて、隣国に足を伸ばして購入するといった事が多々あります。例えばドイツからルクセンブルクへ、ガソリンが安値で購入できるため購買客が流れる傾向にあり、他にもタバコやアルコール飲料といった商品も安く売買されている他国へ購買力が流れるのが顕著に見受けられます。これは多分パラグアイでも同じであると思います。EU加盟国の約半数が使用している通貨ユーロのメリットとしてこういった物価等の比較が簡単に出来ることがあります。このようなことから近年、日本企業の多くは物価の安い東ヨーロッパへ進出しています。

B金融面:EU内(イギリス・スウェーデン・デンマーク等以外)で全ての加盟国でユーロにて取引しています。 ある1つの口座から他の口座へのお金の移動の時、時間や手数料がかからない。ITシステムでお金の動きを捉えることができる。域外との取引であれば、時間や手数料がかかってしまう。EU内で最近では吸収・合併により銀行の数が減っていく傾向にあります。

C法律:一つの法律が全ての加盟国に適用される。しかし、EUは一つの組織であり、いまだ国ではないので法律を持つのはどうかが疑問点です。また、EU各国には異なる文化・宗教・政治・思想・歴史・言葉を持ち、法律で多種複雑なEUをまとめるのは難しいと感じます。そのためEU域内法とドイツ国内法の衝突は度々起こっています。

D文化:各地域の特徴が無くなる恐れがあり、摩擦も生じています。例えば、ドイツのビール製法を例にあげると、ドイツ内には独自の厳しい製造規制があり、3つの材料のみ使わなければならない場合があり、これをEU法で規制してしまうとドイツビールの持ち味が無くなり、その国が持つ魅力さが失われてしまいます。そして大きな課題としてはトルコの加盟問題があります。トルコ参入は多くのトルコ人がEU内に流れ込むためEUにとっては大問題です。また、正教、カトリック、プロテスタントの差はあっても現在までの加盟国は全てキリスト教の国であるのに対してトルコはイスラム教の国です。そしてキプロス共和国がキプロス全体を統治する国家としてEUに加盟しており、キプロス島北部を実効支配し、トルコのみが承認している北キプロスの問題も大きな課題です。トルコはイラクと国境を接しており、トルコが加盟するとEUとイラクは隣国という事になります。このようにEU内部では1つの問題は加盟国全てに影響を与えます。

E官僚制:官僚機構の一箇所への集中 EU本部:ブリュッセル、欧州議会:ストラスブール、欧州中央銀行:フランクフルト、官僚制の拡大による国民の反感が生じています。
経済力の強さで国会の議席が決定します。現在のところ、人口が多く経済力があるドイツが一番の議席数を持っています。

F環境:環境法が全ての加盟国に適用される。ドイツは環境保護先進国であり他の国にとって手本となっています。 また、それが製造業向けの厳しい環境対策による阻害にも繋がっています。

G政治:他の経済統合への刺激となっています(MERCOSER・ASEANそして各地のFTA交渉にも)EU誕生から15年、EUのもたらす結果に対して世界各国が注目をしています。デメリットとしては、加盟国間の政治意見の一致がなかなか困難であり時間も要します。また1カ国で問題が発生するとEU全体として問題視される可能性があります。(例:BSEと輸入禁止措置)BSE問題にしても、その牛を保有している国だけではなく、EU全体の信頼性に繋がりかねない。

Hその他、一般:ドイツで社会保障が行き過ぎるほど充実しており、「生活保障が貰えるから働かない」などという怠惰な考えが根付いてしまい、労働怠慢による労働の質の低下、良い製品がなかなか生まれない、他国の製品に手が伸びるようになってしまう。などといったドイツ産業活性化の足かせになりかねない状況が生じています。

質問 加盟国が増えており今後よりEUは複雑になって行くのか?

当初は経済主体であり、共同体を作りアメリカ合衆国等に対抗する手段であった。もし設立時にこれほど煩雑で面倒になる事が分かっていれば、多分設立していなかったでしょう。EUはまだ設立して15年程であり結果はすぐには分からないと思います。EUの動きを見ながらメルコスールを進めて行く、EUにおける多くの国をまとめるノウハウをメルコスールに応用できないしょうか。なお、EUに関して多くの詳しい情報がありますので、当商工会事務局で必要な方にデスクでお貸しいたします。また、日独産業協力推進委員会事務局にはEUに関してなどその他多くの資料がありますので参考にして下さい。

以下、タイヒャーさんからご紹介いただいたWEBサイト
日独産業協力推進委員会(DJW)( http://www.djw.de
DJWニュースダイジェストのHP( http://www.newsdigest.de/de/ )
EUに関しての詳しい情報 EUHP( http://www.europarl.europa.eu/ )

3、定例会 連絡報告事項
1・秋篠宮文仁親王殿下奉迎式典・物産展示報告(林総務)
11月2日(木)に秋篠宮文仁親王殿下奉迎式典が催され、物産展に関しましては当商工会議所が担当し、会員、また外部からのご協力もあり無事に終了いたしました。参加企業は以下の11社:サンスイプラスティコスの文具・プラスティック製品、コンパスジャパンのニャンドゥティ等の工芸民芸品、カサ・ロイヤルの蜂蜜・ロイヤルゼリー、サンケンの味噌・醤油、白沢商工のゴマ製品・菓子類、前原農商の鶏卵、イベリカのハム・ソーセージ、A&Eの和牛精肉、イグアスキノコセンターのアガリクスキノコ、豊歳の革製座席シート、イグアス太鼓工房の和太鼓、以上が出展いたしました。殿下からは各社ご質問を頂き、イグアス太鼓工房の太鼓がお気に召された様で、試し打ちをされ小太鼓をお土産にお持ち帰りになりました。

物産展示

2・パラグアイ・ビジネスセミナーU・アンケート報告(田中会頭)
三カ国展示会初日に行われたましたビジネスセミナーでは100名の定員の中、105名にご参加いただきました。その中アンケートにお答えいただいたのは44名です。やや不満と答えた方は1名のみ、不満と答えた方は無く、概ね良い評価を頂いております。もっと説明が欲しかった等の意見もありますが、限られた時間で多岐にわたる情報を紹介した事情があったためと思います。

3・忘年会日時変更:12月04日に「ラピフーズで開催」(林総務)
当初、12月6日(水)に予定しておりました忘年会ですが、大使館主催の天皇誕生日祝賀会と重なりますので、12月4日(月)19時30分より林氏のレストラン「ラピフーズ」にて開催と致します。 

4・次回定例会:次回は来年 2月に鈴木暁氏(帰国に伴う特別講演)。

5・事務局員夏季休暇:事務局員は夏季に(12月〜2月)交代で取得、1月にプロパラグアイには交代で2週間づつ研修を行う事が承認された。

6・ハマナスセンター夏季休業に伴い事務局夏季休業について(佐野事務局)
12月23日から2週間程度、年末・年始にかけて北海道ハマナスセンターが夏休みとなり、全館休業となるのに従い事務局も休業することが承認された。

7・テーマを決めて自由討議を実施する(提案・田中会頭)
定例会で講演を聞くだけで参加する場になっていないという指摘があり、15分程度、時間を取り、ある特定のテーマに関して自由討議を行ってはどうかというアイデアがあり、次回試行してみたいとの提案があり承認された。(例:最近の為替、市長選挙の結果・・)

8・その他、事務局から(佐野事務局員・佐々木事務局員)
(1)パンフレットに関して、事務局で管理しており、必要な方にはお渡しするので事務局まで連絡をお願いします。ストックは580枚ほどです。
(2)ビジネスセミナーで使用したパワーポイントがあります。希望されます方にはCDを貸し出しいたします。
(3)3・12月10日(日)セントロ日系でアサード食事会の入場券を預かっております、是非ご購入下さいとの事です。
(4)12月8日(金)日本人会でのソフトボール大会へ出るための参加者を集っております。会員外でも興味をもたれた方、知人でもお誘いいただきましたら幸甚です。
(5)12月4日(月)忘年会の出欠締め切り11月30日となっておりますので出席   のお知らせをよろしくお願い致します。
(6)会費の支払いに関して2006年度12月分まで納入御願いします。




(写真:定例会の様子)


(写真:タイヒャーさん)


タイヒャーさん作成資料




月例定例会 (2006年10月26日) 

月例定例会が開催された。

田中裕一会頭挨拶:
昨年に引き続き今年も東京ジェトロで三ヶ国展示会に併せて11月14日に「パラグアイ・ビジネス・セミナー」を開催することとなりました。昨年よりは時間的には短いですが、農産品以外のビジネスを紹介し、また新しい角度でパラグアイを紹介して行きたいと考えています。岩村事務局長は既に日本に滞在、11月に入りますと後藤さん、渕脇さん、伊賀上さんをはじめ数名が訪日します。それまでの2週間、今日の予行演習の内容をご覧いただき、お手伝いいただける方にはご協力を御願いいたしたい。そして今日は大使館から新任の鈴木昇領事、また特別会員として本日から内田俊弘さんに参加していただきました、後ほどご挨拶をいただきたいと思います。

大使館・鈴木昇領事挨拶

今から20年ほど前、移住50周年記念のころ、ストロエスネル政権時代に当地に勤務しておりました。当時は現在と比較すると独裁政権下という事で経済も安定し、また治安も良かったと思います。経済が良好に機能するよう領事の立場から働き掛けて行きたいと考えております。

新入特別会員・内田俊弘さん挨拶
シニアボランティアとして当地での生活も1年半経過しました。残り半年ですが宜しく御願いします。農業部門におきましても経済の知識・情報は大切であると痛感し、勉強して行きたいと考えています。当地に来た当時はバス代が1,700グアラニ、現在は2,100グアラニと23%も値上がりました。一方ドルは一ドルが6,200グアラニから現在は5,350グアラニとなっています。出稼ぎの仕送りが多い、牛肉の輸出が多くなっている等の理由があるとは思いますが、どうしてこのような事が起きるのでしょうか、考えて参りたいと思います。

佐々木裕事務局員新任挨拶
10月末に着任した新任の佐々木事務局員が挨拶を行った。

ジェトロ三ヶ国展示会・横浜物産展示会について
田中会頭からジェトロで行われる三ヶ国展示会並びにビジネスセミナーに関して説明があった。11月14日(火)展示会初日に開催されるセミナーに関し、15:00より開始され、時間が90分と昨年よりも短いこと、田岡大使に最初に挨拶をいただく事などが説明された。伊賀上特別顧問から横浜物産展の詳細に関して説明があった。

セミナー・予行演習
現在出来ている状態でのセミナー演習を行った。
主な感想・意見は以下の通り
1・ITに関してはインドのバンガロールが有名であるが、例えば米国の病院データを大量に処理している。12時間の時差を利用して日本でのデータ処理には大きな魅力があると思う。
2・マテ茶と緑茶の比較表を示した方が良いのではないか?
3・単調な印象があるので、写真や音楽、そして出来れば動画などの活用を考えては如何か?
4・ニュービジネスはまず目次のようなページを作り、最初に概要を紹介するようにしては如何か?
これらの意見を踏まえて残り2週間、三ヶ国展示会小委員会、そして佐野事務局員を中心にまとめて行くこととなった。

定例会
1・日系ベルマーレ関係に関して、佐々木事務局より渕脇理事が理事長に就任しているサッカー・クラブ「日系ベルマーレ」のオープニング・セレモニー、並びに昼食懇談会が開催される事が報告された。
2・11月 2日に予定されている「秋篠宮文仁親王殿下奉迎式典」に関して田中会頭から説明があった。その中で行われる「物産展」に関して林総務から説明があった。
3・忘年会に関して、林総務から日時・場所に関して説明があった。



(写真:鈴木昇領事挨拶)



(写真:内田俊弘新特別会員挨拶)



(写真:セミナーの予行演習)




月例定例会 (2006年 9月13日) 

月例定例会が開催された。

日時:2006年 9月13日 (12:00−14:15)
場所:内山田 別室

田中裕一会頭挨拶:
本日は日本から徳倉建設の橋爪さん、ラテンアメリカ協会の理事でもある桜井さんにはお忙しい中、弊会議所の定例会にご出席いただきありがとうございます。また5年間にわたり当地で領事として移住者の為に働いていただいた古川領事がホンジュラスに転勤となるとの事でご挨拶をしていただく予定です。そして、岩村事務局長は10月4日に帰国され、日本では11月の三ヶ国展示会には商工会のブースを担当していただく事になっております。今日の定例会でも三ヶ国展示会が大きなテーマとなりますので、皆様からのご意見をいただけましたら幸いです。

新規特別会員の挨拶
(1)近藤修JICAシニアボランティア
Pdte.Carlos Antonio Lopez職業訓練センター 配管技術コンサルタント
徳倉建設より現職参加。任期は来年3月までなので短い期間ですがよろしくお願いします。パラグアイを文化的な視点で見渡しているが、商工会では経済的な面を勉強していきたい。
(2)元村深雪JICA日系社会シニアボランティア
全パラグアイ日系老人クラブ勤務。パラグアイに来て1年2ヶ月、日系の方々の心のやさしさにどっぷりと浸って過ごしている。よろしくお願いします。

大使館・古川義一領事 ホンジュラス転任のご挨拶

パラグアイ着任当初、日系ジャーナルの紹介にも載りましたが、私がパラグアイ国で目標としておりましたことは2つあります。1つは「日系社会の発展の一助となること」、また「グアラニー語の取得」でありました。イグアス移住地には20回、エンカルナシオンには30回など、車でパラグアイ各地を訪問いたしました。グアラニー語に関しては未だ十分ではありませんがパラグアイ国を離れる事になりました。ホンジュラスでは大使館の経済技術協力担当として新しい分野で働くことになります。皆様にはお世話になりました。ありがとうございました。

岩村事務局長挨拶(10月4日・帰国)

定例会に参加させていただくのは、今回が最後となりました。パラグアイでの仕事は今月いっぱいまでですが、11月の三ヶ国展示会に商工会事務として参加させていただくので、引き続きよろしくお願いします。2月からの短い間、わからないことも多かったですが皆様にはいつも支えていただき、本当にありがとうございました。仕事を通じて人と会うことの楽しみを学びました。パラグアイについてはまだ知らない事ばかりですが、この国がとても好きです。日本でもスペイン語の勉強を続け、いつも心のどこかでパラグアイと繋がっていたいと思っています。次回両親とパラグアイを旅行する事を計画しているので、また皆様とお会いできるかもしれないと期待しつつ、挨拶とさせていただきます。



(写真:古川義一領事挨拶)



(写真:定例会の様子)

橋爪欣彌氏(徳倉建設取締役)講演
「日本人の心」・徳倉建設の日本政府経済援助案件への取り組み

本日は、在パラグアイ日本商工会議所の定例会にお招きに預かり、光栄に思っております。私は、ご紹介頂きました、徳倉建設株式会社取締役海外事業部長の橋爪と申します。南米のパラダイス、或いは、ユートピアと称されているパラグアイでは、残念ながら、これまで当社は建設に携わるチャンスがなかったのですが、30年以上にわたって、中南米各国での建設工事に関わって参りました。もちろん、アジア、或いは、アフリカでの建設も経験して参りました。そこで、本日は、それらの経験から、当社、徳倉建設の中南米における日本政府経済援助案件に対する取り組み方について述べさせて頂きます。

「友愛を世界に!」とありましたが、当社の社是は「友愛」なんです。普通、社是と言えば、「質実剛健」とか「顧客第一」とかをうたっているものですが、当社は、何と、「友愛」という、何とも利益を追求する民間企業としては、生ぬるいものなんです。これは、当社創業者、故徳倉正志・・・パラグアイにも何度か訪問させて頂き、松宮様にも大変お世話になったのですが、彼は戦争中は海軍のパイロットでインドネシア、フィリピンを転戦し、特攻隊であったことに起因しています。廃墟と化した日本を復興するために建設会社を起業し、日本のため、日本人のために少しでも貢献したいという願いが込められた社是が「友愛」なのです。

当社は、日本の建設会社としては、100番目くらいの名古屋に本社を置く会社です。この規模の会社が海外に進出するのは非常に珍しいのですが、日本が完全に復興し世界の経済大国として認められるようになった、今から35年ほど前に、海外でも日本のために、日本人のために貢献したいと、いきなり南米に進出して参りました。建設業以外に、ブラジルでは、南米の日本人のみなさんにウナギを食べてもらいたいと、ウナギの養殖事業も行いました。このウナギの養殖は、種々の事情で15年ほど前に止めてしまったのですが。

では、当社の中南米における取り組み方を示す一つの例を見て頂きたいと思います。当社は、現在も続いているのですが、中米グアテマラに於いて、山間道路150kmの拡幅・舗装工事を日本政府の援助で施工中です。昨年、一つの工区が完了し、その竣工式でのグアテマラ国ベルシェ大統領の挨拶のビデオを紹介致します。ご覧いただきました通り大統領から、「日本人が好きだ」と言ってもらえば本望です。

もう一つ、例を紹介します。これは、お隣ボリビア・サンタクルスのビルビル国際空港です。今回、ここアスンシオンにも私たちはビルビル空港から飛んできました。この空港は、今から25年前に、日本政府の援助で日本人によって建設されました。実は、私は、この空港建設の責任者として、工事の前後を含めて約5年間ボリビアに滞在していました。

数年前、10数年ぶりにサンタクルスを訪問したのですが、空港に降り立つ直前、飛行機から懐かしく空港を見ていると、隣に座っていた若い女性が、突然、「お前は日本人か」と聞くんです。私が「そうだよ」と答えると、彼女は「この空港は日本人が作った南米一の空港なんだよ」と言うんです。恐らく、空港完成の頃はまだ生まれていなかったような人が、日本人が作ったことを知っていて、誇らしげに言ってくれたのですから、私は目頭が熱くなる思いでした。パラグアイも当時は大変な時期だったと思いますが、建設期間中、ボリビアは混乱の極みにあって、大統領が1ダースも替わったり、為替は、1ドル20ペソが200万ペソまで下落するなど、とても語れぬ困難の中、工事を行ってきました。

実は、櫻井さんは、当時、OECF、海外経済協力基金に居られて、本件融資を担当頂いていました。幾多の困難を、実に、官・民一体となって、完成させるという共通の目的のために苦労を重ねたプロジェクトでした。25年前に完成した空港だというのに、未だに、3〜4年前に完成したと言ってもおかしくないほど、きれいにこの空港を使ってくれています。先ほど紹介した若い女性の言葉といい、きれいに使ってくれていることといい、日本人として本当に嬉しいことです。

中南米、特に南米において、私たち日本の企業が仕事をすることは、アフリカや東南アジアの国々で仕事をするのと違う大きな要素があります。それは、「日本人」ということです。南米には多くの日本からの人たちが、長年にわたって、とても語り尽くせないほどの苦労を重ねてこられて、日本人という評価を、地位を築いて居られます。その苦労は、私たち経験していないものには、とても理解出来るものではないでしょう。

日本の企業が南米で仕事をする際、ある意味ですごく楽なんです。苦労を重ねてみなさんが築いてこられた日本人の評価、地位の下に仕事が出来るからです。同時に、大変なのは、みなさんが築いてこられた評価、地位を、我々が仕事をすることによって傷つけてはならないと言う重圧が肩にのし掛かってくるんです。願いとしては、傷つけないだけじゃなく、例え1%でも、この日本人の評価、地位を、我々によって高めたいという気持ちもあります。南米の偉大なる英雄、シモン・ボリーバルは、「HOMBRE NO ES DE DONDE NACI, SINO DONDE LUCHA.」と言いました。これも真実です。みなさんは、日本人でありながら、パラグアイの英雄だと思います。

今日、貴重な時間を与えて頂き、ありがとうございました。私の話を締めくくるに当たって、ボリーバルの言葉にもう一つ加えさせて頂きます。それは、「日本人とは、日本人の心を持った人」ということです。生まれも育ちも関係なく、日本人の心を持った人が日本人なんだと思います。従って、我々は、その意味で、日本人のために少しでも貢献出来る仕事をしたいと願っているということを、みなさんにお伝えしたかったのです。

櫻井 敏浩氏 (ラテン・アメリカ協会理事、徳倉建設顧問)講演
:「最近の日本ラテンアメリカ関係私感
@ 私とパラグアイのつながり
はじめてパラグアイに来たのは1975年、日本のODA借款の実現でANTELCO国際マイクロウェーブ、国際通信衛星地上局、ラ・コルメナ道路、国営商船隊増強などに関わり、1970〜80年代に海外経済協力基金(OECF−現JBIC)から10回余出張致しました。

A 多様化する日本のラテンアメリカへの関心
◎「ラテンアメリカの左傾化」への関心
ベネズエラのチャベス政権、ボリビアのモナレス政権の誕生などが注目されている。短絡的な区別、きめつけが通用しない複雑なラテンアメリカであるが、従来考えられいた左翼とは異なるもので、前進としてとらえている。
◎ 資源供給者としてのラテンアメリカへの再認識
鉄鉱石、非鉄金属、大豆、鶏肉、そしてエタノール等の確保のために。鶏肉はタイ・中国から輸入していたが、SARSの影響により最近ではブラジル産が日本のスーパーなどに並んでいる。他にはチリ産サーモンなどが出回っている。資源価値の高騰、また中国、インド、ロシア等“BRICs”諸国の資源需要の高まりによる。
ラテンアメリカは地球の反対側で遠い国であり、日本の関心は低く、事件やハリケーンなど、マイナスの情報ばかりが入りやすかった。しかし、近年ではラテンアメリカは民主化が定着し、安定した政情というイメージ、また、駐在員のアピールもポジティブなものに変わってきている。

B 底を打った日本企業のラテンアメリカへの関心の変化
◎ 最近開催されている東京でのラテンアメリカ・セミナー(ブラジル等)はどれも盛況である。関心層が広がり、またその関心が多様化しつつある。BRICs,資源,エタノールがキーワード。
◎ 日本の投資のほとんどが中国であるが、一辺倒の投資から危険分散地としてラテンアメリカに注目が行くのではないか。
◎ 層が拡大するラテンアメリカへの関心
サッカー、カリブ・リズム、フォルクローレ音楽、タンゴといった代表的なものだけでない。民間、特に若い人の関心は映画、音楽、美術、文学の“入門編”から“中・上級編”へ広がっている。一般的には広まっていなくても、その分野が好きな人の中に少し入ってみると、極めて詳しい知識を持った人がいる。日本でのポルトガル語新聞の読者は出稼ぎの在日ブラジル人が多いが、スペイン語新聞(IPC)の読者の半分は日本人が購読している。草の根レベルから本物になりつつある。
◎ 身近に出てきたラテンアメリカ産品
従来からの物:鮭,ワイン,ブドウ(チリ)、コーヒー,プロポリス(ブラジル)、マテ茶。
最近の新参物:コーヒー(グアテマラ等ブランド物・スターバックスは25%
グアテマラ産を使用・サントリーレインボーマウンテンなど)、
アサイ果汁(健康食品番組で人気)などの熱帯果物、
豚肉やアボカド(メキシコとの自由貿易協定FTAによる参入)。
◎ 対日輸出:鍵は「ブランド・イメージ」
例えばプロポリスならば南米諸国で採取できるが、日本人の中には“ブラジルのユーカリ林の蜂のものでないと”などの声をよく聞く。7〜800円で売られるようなブラジル製ビーチサンダルが、ハリウッドモデルが履いてテレビに出たりすることで2,000円でもよく売れる。またこのメーカーはちょっとしたデザインの工夫が人気を集めている。

(質問・田中)ブラジルではサンパウロから地方へ経済の分散化が進んでいるように見える、東北地方には活気がある。実際にはどのように進んでいるのか?もしそうであれば地理的に近いパラグアイにも投資を呼び込めるのではないか?
(回答・桜井)確かに地方への分散化が進行している。サンパウロの労働コスト、社会コストが上昇する中、大企業を中心に地方への移転が進んでいる。フォードはバイア州へ、フィアットはミナス・ジェライス州に移転している。各州とも誘致競争を行っているのが実情で、より良い条件の州に移動している。今後はこの動きが中小企業まで波及すると予想している。ただ、パラグアイの場合には海から遠くロジスティックな問題があり、どうしても輸送コストがかかり難しい面がある。

例会並びに連絡報告事項
1・三ヶ国展示会関係(後藤企画・岩村事務局長)
(1)   商工会展示はパネルとパンフレットする。パネルには会議所名・スローガンを提示し、インパクトを持たせる。
(2)   配布パンフレット(案:別紙配布資料有)
三つ折パンフレットを、背景に写真を入れ仕上げる予定。
内容:パラグアイで今後有望な投資事業(例)、日系社会のPR。
   商工会議所の目標、活動内容、役割。
   片面一枚を会員企業紹介のための名簿に使用する。
◎     会員名簿の項目はこのような条件で掲載してよいか、記述内容に誤りがないか確認をお願いしたい。
→ 住所の記入の必要性(横文字が見にくいのでは、郵便物を出すことはないのでは)、

  各企業から一言モットーを入れる。などの意見が出た。小委員会にて検討することとなった。
◎     展示会で各企業について詳しく知りたい人に質問された場合に、十分に答えられるよう業務内容等チェックシートを作成する。近日中にフォーマットを作成し、メール等にて記入・提出をお願いする。締め切りを設けるので、確実に守っていただきたい。
◎     各企業でそれぞれのパンフレットなど、持っていって欲しいものがあれば事務局まで。
(3)   ビジネス・セミナー-U(以下、別紙配布資料:セミナー内容構想・案)
ジェトロ本部・稲葉課長からは前向きな回答があり、ビジネス・セミナーUを開催する方向で準備を行いたい。
(4)   横浜展示会
REDIEX,PROPARAGUAY、横浜産業振興公社に開催の旨通知済んだ。
主催はPROPARAGUAY・横浜産業振興公社 ワールドポーターズ

2・新任事務局員佐々木さんに関して(佐野事務局員)
9月29日TAM便、午前11時55分アスンシオン到着予定、スペインよりブエノスアイレスを経由するとの報告があった。
3・次回定例会は 10月18日(水)を予定。講師は未定、もしくは三ヶ国展示会関連
4・岩村事務局長 三ヶ国展示会参加・またパ国での職務を終えて帰国の途につくことに伴い10月2日(月)送迎会を行う予定。 
5・その他(佐野事務局員)特になし。



月例定例会・総会(続き) (2006年 8月16日) 

月例定例会並びに定期総会(事業計画・予算案)が開催された。

日時:2006年 8月16日 (12:00−14:15)
場所:内山田 別室

田中裕一会頭挨拶:
新役員になって初めての定例会を開催する運びとなりました。総会で会頭に選出され、白沢前会頭の路線を継承し会の活動をより確かなものにして参りたいと考えております。当商工会議所の目的は二つ在ると考えております。一つ目は会員に有用な情報を提供し、パラグアイの産業界で確固たる地位を築く事にあります。今一つは日本におけるジェトロ、日本商工会議所等の団体組織と密接な関係を維持発展させ、双方の通商取引の拡大に寄与し、パラグアイへの投資を喚起する事にあります。本日はラミロ・ロドリゲス・アルカラ氏を講師にお招きしたしました。ラミロ氏は在日本国パラグアイ大使館で外交官として勤務されるなどパラグアイ-アジア関係の専門家であり、その視点から日本の印象等を語っていただけるとの事です。宜しくお願い申し上げます。

新任役員、新メンバー、大使館着任書記官の挨拶
新任理事の総務担当林英二郎氏、企画担当後藤成文氏、財務担当長沢誠氏、安全担当渕脇隼人氏、新たに参加した白沢商工・京セラの関勇一郎氏、大使館・宍戸孝志氏が挨拶を行った。

ラミロ・ロドリゲス氏の講演 (元駐日パラグアイ大使館・公使)
『パラグアイ−日本・両国発展のための相互利益関係』

1.パラグアイの国益のための外交政策
@今パラグアイで、国益のためになる
・ 耐久的な経済成長のプランニング
・ 世界的地位を向上するための貧困対策
・ 世界的に問題となっている環境対策への対応
・ 国際グローバリゼーションを目的とした情報社会のための基盤づくり
などの明確な政策が早急に必要であると思慮される。しかし実感として、未だパラグアイ人は、日本の認識を台湾・中国・韓国といったアジア諸国と混同していることが多い。

2.パラグアイ−日本:相互的な利益のための取り決め
A従って、グローバリゼーション化を目的とした競争力のある輸出拡大政策、そのための総合プロセスプラン、OMC(世界貿易機構)へのアピール、パラグアイ・日本両国間における貿易協定等を取り決めて実行に移すことが課題と指摘する。
B日本はパラグアイに対し、これまで多分野にわたる多くの協力実績があり、その功績ははかりしれない。また両国間関係も非常によく、パラグアイ国民も日本の援助に対し多大に感謝および信頼している。従って、これまでの両国関係を更に強化するためにも引き続いて次の取り決めを継続する必要がある。

A)経済・民間企業育成援助
B)経済技術協力
C)科学分野技術協力

3.パラグアイ−日本:両国間相互的利益を考慮した取り決めへの提案
1)民間企業育成援助
・ バイオ生産物関連事業(近代科学農業、例・重合体ポリマー)
・ 森林事業(MDLなど)
・ 有機生産事業(繊維・食品)
・ バイオエネルギー燃料生産事業(エタノール・バイオディーゼルなど)
・ 薬草ならび芳香性のある副産物などの生産事業(食物療法など)
・ その他の事業:ステビア
2) 経済・技術協力
 《JICA・JETRO等に対して》
 2000年にJICAの協力のもとにEDEPで作られた計画書はまさにバイブルと言ってよいほどパラグアイの現状を良く把握しており、現在のJICAの協力もこの計画書がベースとなっているように思える。
また、この計画書は"社会的に取り入れやすい、環境にも優しい、商業化に結びつきやすい"等がフォーカスされており非常に良く出来ている。また、主産品の連鎖反応や国際市場標準なども明確に記述されている。

ITの普及に関する協力
この応用分野は非常に広い。情報化社会に応用する事によって民間企業、政府機関、教育分野、医療、商業、製造業などの競争力のUPに繋がる。

人材資源育成協力:パラグアイ国内及び日本におけるトレーニング
《JBICに対して》
民間分野へのファイナンス強化(世界銀行、米州開発銀行などの現在の傾向)
貧困対策や環境保全などにも結びつくプロジェクトを発掘し、日本企業の進出も出来るような形のものが望ましい。

4.結論と提案
前述の結論としてパラグアイ・日本両国間に於ける相互利益向上を目的とする"両国間協定書"を構築する事を提案したい。例えば日米経済協定のようなものである。
そのためには在パラグアイの日系団体の活発な参加も必要であろう。例えば外務省や商工省を支援できるような団体があれば一層望ましい。
要するに、現在のパラグアイに対する日本の経済・技術プログラムを更に効果的なインパクトを得られる民間分野への経済協力を図る事によって、貧困対策や環境保全にも結びつくようなプロジェクトを手掛けていくべきと考える。

質疑応答
パラグアイの人が日本の認識を台湾・中国・韓国といったアジア諸国と混同しているというのはメディアのあり方、その関係者の教育のあり方に問題があるように思われる。

定例会

1・三ヶ国展示会関係
以下の内容に関して田中会頭から説明並びに提案があった。
A・2月定例会での承認に従い、当商工会の参加申請行った。
B・岩村事務局長を派遣とする(10月 4日出発)
一旦帰国する岩村事務局長に三ヶ国展示会並びにその付帯行事、事務処理終了までは現職に留まっていただき、日本にて商工会展示を担当する。
C・「三ヶ国小委員会」を発足し対応する。
委員長は後藤企画とし、メンバーは会頭、総務、企画、事務局長、並びに伊賀上さんとし、必要に応じて会員に委員を依頼する。なお、伊賀上さんにはジェトロ稲葉さんとのこれまでの経緯もあり、展示会終了まで「会頭特別顧問」をお願いする
以上三ヶ国展示会に関する提案に関して承認された。
なお、田中会頭から関心のある会員には是非小委員会に加わってもらいたい、必要に応じて参加していただく事をお願いすると補足説明があった。
※ 伊賀上氏には「会頭特別顧問」を了承していただきました。

(2) 横浜展示会(横浜ワールドビジネスサポートセンター)
後藤企画より以下の説明提案があった。:
11月21日・22日の両日、三ヶ国展示会の翌週に行う計画。REDIEXに商工会・後藤委員長名で企画書を提出する事が提案された。 《別紙参考資料あり》
@ 提案理由説明
三ヶ国展示会参加には、遠く離れた日本へ行くため多くのお金がかかる。僅か4日の期間は短くもったいないと感じ、JETROでの三国展示会後、東京だけでなく引き続き主要都市で同等な展示会、パラグアイ週間なるものができれば更にパラグアイを日本の方々に知っていただく機会となり、日本・パラグアイ両国の貿易促進・投資促進につながるものと考える。この展示会に関しては三ヶ国展示会とは別に横浜でのパラグアイ展示会を考えている。横浜市が運営する世尾浜産業振興公社と同機関に入居されているブラジル・南大河州・西村氏の好意により開催の可能性が出ているものである。
A 進行状況
現在、横浜市とREDIX、両者と交渉を同時進行している。横浜産業公社の基本的な了解は得ている。REDIXには既に口頭で説明しており、PROPARAGUAYにも企画書を提出し同意を得ているが、なにぶんにも費用がかかることであり、REDIEXに経費援助の為の申請を準備している。
B 商工会への依頼
A.横浜産業振興公社の便宜供与については本来ならば主務団体であるPROPARAGUAYが申請すべきだが、事実関係から難しいとの指摘もあり、在パ商工会議所から申請書を提出していただきたい。
B.この展示会の後援団体となり、REDIEXとの窓口になってもらいたい。
C 質疑・審議
田中会頭:JETROの展示会は出展に制限があるが、そういった制限が横浜の展示会とどうちがうのか。
後藤氏:横浜では販売が出来るということがポイントである。
田中会頭:現時点では当会議所名で依頼をすることは難しい。不測の事態が発生した場合には損害を負担する事は出来ない。REDIXで予算が付くかどうか、それが何時頃になるのか判断が難しいので、臨機応変に対応する必要があると考え、今後は小委員会で検討する事としたい。
審議の結果、横浜の展示会に関しては時間的な余裕が無く小委員会で対応する事が承認された。

(3)三ヶ国展示会に関する一般情報:出展数、今後のスケジュールなど(後藤企画)
三国展出展申請企業数は27社、この中で実際に参加する企業数は未確認である。プロパラグアイから2名訪日する。

2・事務局体制に関して(田中会頭)
A・新規事務局ボランティアに関して
佐々木裕さん(23歳・現在スペインで語学留学中)を10月中旬より岩村さんの後任ボランティアとしたい。条件は佐野事務局員と同一とする。(部屋代のみの負担)
B・岩村事務局長は9月1日より三ヶ国展示会専任とし、通常業務は佐野事務局員の担当としたい。
以上承認された。

3・次回定例会は 9月13日(水)12:00を予定。講師は桜井ラテンアメリカ協会理事。
4・ジェトロ・ブエノスアイレス事務所・稲葉公彦所長・設楽隆裕(しだら・たかひろ)新所長との昼食懇談会の開催(8月23日(水):12:00)
5・三菱商事(株)が障害者施設であるINPRO(InstitutoNacional de Proteccion a las Personas Excepcionales)に歯科医療機器一式を贈呈。8月9日の贈呈式典の際、出席した大使館、三菱商事、当商工会議所に御礼として施設側よりそれぞれ絵が贈られた。現在事務局に飾ってある。 
(岩村事務局長):絵画は牛の描かれている絵であり、事務局に飾っている事が報告された。



(写真:ラミロ・ロドリーゲス氏)



(写真:定例会の様子)



(写真:いただいた絵画・現在事務局に飾ってあります)


総会(続き)
前回保留となっていた「事業計画・予算案」に関して新役員により提出された。

第7号議案 事業計画(2006年7月〜2007年6月)
(1)通常事業計画 田中会頭より以下の事業を行うことが提案された。
定例会もしくは企業訪問 7回 (8、9、10、11、3、4,5月)
懇談夕食会 1回 (6月)
         忘年会   1回 (12月)
         懇談会・講演会 来訪者など必要があるときに随時開催
(2)その他 活動計画 @三ヶ国展示会支援 A情報入手体制の確立 
B商工省、レディエックス、プロパラグアイとの関係の強化
C近隣諸国商工会との交流、
以上の事業計画が承認された。

第8号議案 2006年/2007年度 予算案
田中会頭より予算案、並びに予算編成内容の説明があった。
(1)黒岩氏より広報への出費が多額ではないかとの指摘があり、多数決により広報への出費の450,000Gs削減が決定した。
(2)事務局員の部屋代に関して岩村事務局長の帰国の後に、同じ月内に佐々木祐さんが着任する事が説明され、部屋代の出費の増減がないことが説明された。
(3)東京・ジェトロにおける三ヶ国展示会への出費に関して商工会として  出展する分に関して予算を組んでいるとの説明があり、個々の参加者は自己負担となる事が説明された。

以上で予算案が承認された。


定期総会 (2006年7月19日) 

在パラグアイ日本商工会議所2005・2006年度定期総会が開催された。

日時:2006年7月19日 (12:00−14:00)
場所:内山田 別室

第一号議案:前総会の議事録承認
企画担当伊賀上知雄が朗読、日時が2004年となっているのは2005年が正しいと訂正し、承認された。

第二号議案:事業報告
1)総務担当田中裕一が朗読し、報告した。
@通常事業報告:総会1回、定例会8回、講演会・懇談会9回、懇親会(忘年会)1回、特別委員会1回、説明会参加1回が行なわれたとの説明があり、具体的内容が紹介された。
A特別事業報告:大統領訪日の機会にジェトロ東京本部にてパラグアイ・ビジネス・セミナーを、日本・東京商工会議所、日本貿易振興機構、米州開発銀行駐日事務所との共催で2005年10月28日(金)に開催し、続いて10月31日(月)、11月1日(火)の両日個別相談会を実施した。
B来訪者紹介
C今年2006年度外務大臣表彰に、当商工会議所推薦のセントロ日系が受賞を受けることに決定し、9月8日移住70周年記念式典の際に飯野大使閣下より授与される予定と報告あった。
D納税番号CCIJ766540Qを取得し、会計業務をペドロ金沢氏に委嘱した旨報告あった。
E事務局の人事異動の説明があった。

第三号議案:会計報告
1)財務担当黒岩潤が2005・2006年度決算報告を朗読、前期と今期を比較した決算説明報告を行ない承認される。

第四号議案:監事報告
1)田中総務担当が監事作成の報告書を朗読。
2)森谷監事より補足説明並びに藤原監事はブラジル出張中にて欠席を余儀なくされたとの報告あり。
3)以上の後、承認される。

第五号議案:理事監事選出
会頭選挙が実施され田中裕一会員が会頭に選出された。理事監事選任は、会頭一任が良いのではと会員から提議あり、会頭一任と承認された。

第六号議案:その他諸事項
1)来期事業計画・予算案は次期役員にて作成されること承認された。
2)森谷監事より、次の定例会で、この部分即ち「来期事業計画」「来期予算案」を本日の総会の続きとして取り上げ、審議・承認を受けるのが良いだろうとの意見が出され、承認となり、8月定例会に次期役員が提出することとなった。


田中新会頭挨拶
田中新会頭より、会員の為の、会員の会にすべく努力するとの力強い挨拶があった。